道は東別院の南掛でいったん府道46号に吸収される。そこから道なりに南へ数キロ行くと、再び府道733号が現れる。徳円寺という寺が目印だ。そこから先は大阪府高槻市を走ることになる。
いくつか試食させてもらった。あっさり目で上品な香りの"みかんの花のハチミツ"を選んで買った。瓶はジャージの背中ポケットにスッポリ入る大きさだ。1500円也。いろいろ使えるが、まずは朝食のパンに塗って食うべし。
パンツにプリントされた「GUTS CYCLE」というロゴが嫌だという人がいるかも知れない。私も最初はそうだった。しかし50kmも走ると気にならなくなった。慣れは恐ろしい。今では「ガッツ」という暑苦しいネーミングさえ心地良いから不思議だ。ガッツだ。
長岡天神の八条ヶ池では霧島ツツジが満開だった。霧島の赤は、そんじょそこらの赤とは違うくらい鮮やか。しかし赤馬丼のバーテープも負けていない。ちなみに赤いバーテープはBONTRAGER製である。池の畔の赤い競演。
とりあえず、例のごとく、自転車道を流して嵐山に至る。天気はまずまず。昼ともなれば、渡月橋を吹く風は暖かい。
周山街道を北上した。今週食った焼肉のせいだろうか、身体が重い。余り頑張っても脂肪燃焼には効果が薄いらしいので、程ほどにハアハアした。しかし、まったく遅い。
金曜日である。無性にカレーうどんが食べたかった。そうだ、あの店は「金カレ」をやっているハズだ。行こう、「金カレ」を食べに行こう!そう思って家を飛び出した。

自転車道で川を下って、橋を渡って、小さな峠を越えて、宇治田原にやって来た。犬打川沿いの旧道から見る緑が美しい。
残念なことに、「金カレ」は売り切れだった。どうやら相当な人気らしい。仕方ないので生醤油うどん大を注文した。トッピングは海老天&芋天だ。待ち客が多くて、出来上がりまで15分ほど待たされた。常連客の中には"マイ椀"持参の通もいた。

帰り道は宇治川ラインから宇治、伏見を経て自転車道へ。「金カレ」が食えなかった以上、リベンジしなければならない。今度はもっと早く出よう。72km。
六丁峠をエアロビクス&ダンシングで上って、新緑の保津川渓谷を走った。秘境さながらの景色をオカズにペダルを踏み進む。保津峡、水尾、神明峠、愛宕山麓の上りは長い。
おやじ三人だった。みーこさん、nasubiさん、私、という同い年のメンツである。おやじローディひしめく西日本でも屈指のナイスミドルトリオであるわけだが、揃ったのは久しぶりだ。

嵯峨野から九十九折の急坂を経て、愛宕のうなじをよじ登って、越畑に辿り着いた。田植え間近の棚田には水が張られいて、マギー亭の銀杏は新芽をまとっていた。ここは何時来ても美しい。
神吉集落からジェットコースターで下りて、日吉ダムに至る。ダムサイトでは鯉のぼりが泳いでいた。
同じ道を引き返して市内に戻った。とにかく腹ペコだった。ハンガーノック状態で、常盤のラーメン太郎になだれ込んだ。同店のラーメンを最後に食ったのは青春時代である。二十数年ぶりのラーメンは泣ける程に旨かった。
近鉄特急に乗って奈良へ行った。天気は上々。電車は、京都府南部と奈良県を縦断して進んだ。
橿原神宮前で乗り換えた後、電車は更に奈良県南部の山間部を分け入って進む。「世界の車窓から」よろしく、窓から眺める吉野川はなかなか美しかった。終点は吉野駅。そこがまさに目的地である。
残念ながら自転車の出番はない。この日はなんと家人と一緒にハイキングである。桜もほぼ終わりの吉野山だが、上千本、奥千本まで登れば、桜が見れるという。つまりが山歩きである。

中千本までバスに乗った。そこから先の上千本行きのバスは、長蛇の列だったので、歩いて登ることにした。上千本までは約3キロの登りである。

上千本に位置する水分神社(みくまりじんじゃ)では枝垂れ桜が迎えてくれた。その古木の周りを社殿の回廊が囲んでいる。枝垂れの神木は見事な花を着けていた。

そこそこきつい勾配を登って金峯神社(きんぷじんじゃ)に辿り着いた。我々の登山はここまで。よく頑張った。
道はずっとどこまでも続いている。大峯奥駈道と呼ばれる道は、近畿の屋根、紀伊山地を越えて熊野本宮まで170km続いているらしい。案内板を読めば読むほど恐ろしい道だ。どうやらロードバイクでは無理らしかった。

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