あれは本当に素晴らしいシュートだった。小笠原のフリーキックも凄かったが、この日の千両役者は他にいた。ヒーローの名は大黒将志。一世一代の大仕事をやってのけた男はガンバ大阪の若きストライカーだ。でも国際試合ではほとんど無名だという。彼は昨年20得点をマークしてJリーグの日本人選手の中では得点王になっている。正直なところ僕は彼を知らなかった。ごめんなさい。でもTVのインタビューを観て一変で好きになった。落ち着いて漂々と話す姿がいい。なんちゅうても大阪生まれってのがステキやがな、ホンマ。
「浮かさないように打ったら、入ってくれた」
ゴール前のペナルティエリア内というのは「鉄火場」だ。攻める方が必死ならば、守る方も命懸けなのだ。一流のストライカーに常に求められるのは、そんなアドレナリンが沸き立つような場面での冷静さだ。福西から大黒に渡ったラストパスは「転がり球」ではなくバウンドした「浮き球」だった。ゴール前の「浮き球」からのシュートはしばしば外れる。それもポストの上へ外す事が圧倒的に多い。簡単ではない。その場面で大黒は振り向きざまに球の赤道から上を振り抜いている。間違ってもポストの上へ外す事がないようドライブ回転を掛けたのだ。日本に勝ち点3をもたらしたのは彼の「落ち着き」に他ならない。あれは本当に素晴らしいシュートだった。
大黒の代表初シュート、日本救う W杯予選 - asahi.com : スポーツ : サッカー



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