ボーリングやらゴルフやら宴会やら、遺族の悲しみや怒りを他所にJRのお気楽な体質が次々に明るみになっている。事故原因のおおよそが明らかになりつつある今、マスコミの関心は専らJR叩きか。JR社員の行動は何でも批判しようとするマスコミの姿勢は疑問に思うが、事故の重大さを考えれば、亡くなった命を思えば、仕方ないだろう。またまた無責任ではあるが、雑感を少し書く。
遺族の罵倒を受け、マスコミの攻撃の前に頭を下げ続ける幹部、その一方でレクレーションや宴会に興じる社員たちがいる。これだけを見ればJR西日本と言う会社はまるで統率が効いていない集団のようだ。記者会見の場でのマスコミの追及に対してJR幹部達は「情けない」「申し訳ない」を繰り返していたが、そこからは自分達の組織に対して何か「あきらめ」の様なモノが見える。憔悴した幹部の顔からはこんな声が聞こえてきそうだ。「遺族のみなさん、世間のみなさん、ゴメンナサイ。実のところ我々はどうしようもない集団なんです・・」非難の矢面に立つ幹部の姿はちょっと哀れに思えた。
バブル前夜の1987年、世界一の赤字たれ流し企業であった国鉄が分割民営化した際、JR東日本、JR東海などと伴に発足したのがJR西日本だ。新しく発足と言っても普通の民間企業とは訳が違う。新規の参入はありえない上に日本中に敷かれた鉄道網という圧倒的なインフラを持つ企業だ。JR各社はすぐに大学生の就職先人気ランキングの上位に名を連ねた。だが、民営化したとは言えヌルイ体質がそう簡単に改まるはずもなく、長らく「親方日の丸」体質と揶揄されて来たのも事実だ。
JR社員達の醜態が報じられるのとは対称的に、事故の直後に工場の生産ラインを止め、人命救助にあたった日本スピンドル製造の社員達の働きが賞賛されている。統率の効いた素早い対応は見事だ。JRの社員達は「爪の垢でも煎じて飲む」しかないだろう。
JR西日本は社員数3万2千人の超の付く大企業だ。確かに、これほどの巨大組織の管理統率は簡単ではないだろう。しかし、多くの人の生命と財産を運ぶのが鉄道事業である以上、いざと言う時に統率ができなければダメだ。事故が起きれば多くの死傷者が出るのだ。昨夜見たニュースの解説員が「巨大組織の分業化の弊害」なんかに言及していたが、どうも歯切れが悪い。増してや犠牲者や遺族に対しては何の説得力も無い話だ。死者100人を超える大惨事を前にして「対岸の火事」を決め込む体質こそが「真の事故原因」だと言われれば、僕は頷いてしまう。
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