花背峠とウッディ京北の親子丼

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 強い憧れや願望こそが人を突き動かす原動力になる。それはそうだが、想い描いた通りにできるとは限らない。人には力量というモノがある。自分の力量や物事の難易度も知らずに行動してしまうのは初心者に有りがちな事ではある。実はnasubiさんのロードバイク茄子日記を読んで自分も走ってみたいと思ってしまったのである。身の程知らずである。そして無知とは恐ろしい。以下は無謀にも京都北山の北壁、花背峠に挑んだロードバイク初心者の中年男の顛末である。


 6月13日(月)朝10時頃、桂離宮前をスタートして自転車道にを北に行く。天気は良い。サドルバッグの中身はチューブ、タイヤレバー、携帯工具、パンクセット、栄養剤である。腰に着けたウエストバッグには携帯電話、財布、デジカメという装備だ。嵐山で自転車道と別れ、渡月橋を渡る。宇多野嵐山線、通称きぬかけの道に入り、広沢の池、仁和寺、竜安寺を横目に東へ行く。
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 北山通りから堀川通りに入って北へ進む。やがて堀川通りは賀茂川にぶつかる。そこに架かる御園橋を渡ったところに上賀茂神社がある。この先の無事を祈願して鳥居の前で合掌する。ボトルの水を補給して神社をあとにした。


 柊野別れを右に行く。登りの勾配がはっきりしてきた。ローギアでペダルを漕ぐ。貴船口の分岐を右に行くと鞍馬寺はもうすぐだ。上賀茂神社から幾度かの休憩をして、あま何とか鞍馬寺までやって来た。この辺りでは気持ちにもまだ余裕はあった。車では幾度か行った事はあるけれど、自転車で花背峠を目指すとはどれほどの事であるのか、実のところ解っていなかった。
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 鞍馬の街道沿いの家並みが途切れると、道はたちまち山道になった。北山杉に覆われた林道は昼間でも薄暗い。勾配もキツイ。休みながら漕ぐ。疲れのせいか、クリートをペダルから上手く外せない。落車しそうになる。休みながらも必死で漕いだ。

 
 百井別れ付近ではもう5分いや3分と漕いでいられなくなった。酸素が薄いのか、今までとは比べものにはならないくらい苦しい。心肺機能が付いていってないのか。自転車を押して歩く僕をロードバイクに乗った若い人が追い越して行く。挨拶を交わす。相当に鍛え上げられている事は後ろ姿でも判った。

 
 歩いたり、たまに漕いだり、芋虫のように這いつくばりながらも、何んとか花背峠に辿り着いた。最後はツーリングと言うより登山だ。水も栄養剤もすべて無くなっていた。その辺にヘタリ込む。峠の気温計は20度と表示されていた。
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 登りで苦しんだ分、下りは楽かと言えば、それはそうなのだが、加速が付き過ぎて怖い。自転車でこれだけのダウンヒルは生まれて初めてだ。ペダルを踏む必要は無い。反対にブレーキを掛けながら下る。だんだんカーブ手前でのブレーキの量がつかめて来た。少し下り勾配がゆるくなった所でペダルを漕いでみる。ものすごく加速する。チト怖いが爽快だ。花背峠から上黒田あたりまでの体験はジェットコースターのようだった。


 のどかな国道477号を西へ行く。下り基調の素晴らしい道だ。気持ちがいい。しかし僕は腹が減っていた。何か食べたい。車のガソリンスタンドは在ったりするが、僕のガソリンを満たしてくれるところが無い。やっと辿り着いた京北町のウッディ京北親子丼を食べたのは午後3時だった。


 国道162号の栗尾峠では左ひざの後ろが痛くて、フクラハギがつりそうだった。休みながら漕ぎ進む。栗尾峠から高雄までの下りはいいけれど、暗く長いトンネルでどんどん加速する中、後ろから迫る自動車の音は、それはもう爆音に聞こえる。怖かった。高雄を経て嵐山に戻った頃には渡月橋に西日が差していた。もう、ヘロヘロ。サイクルコンピュータのデータ 走行時間5時間35分 走行距離97.6km

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リコメンドッチ編集部クラモトです。こんばんは。ツーキニストにとってはいざというときのツール類、欠かせませんね。なんといっても車道の路側帯あたりを走らなければいけ... 続きを読む

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まささん、すごいです!
読み進めていくたび、ボクもチカラが入りましたよ。

途中で挫折間違いなしって思って読み始めたのですが、
花脊峠越えを成し遂げられたとは…恐れ入りました。

こんにちは。

花背まで行かれたんですか。私は昔単車で芦生から鞍馬抜けしたことがありましたが結構きついですよね。
そのうち日本海まで‥‥
私はまだオーバーウエイトで山はまだ無理ですが秋までに体重を落として登れる身体にしたいと思ってます。
息が上がる前に足が終わってしまいます。

自転車の事で参考になるサイトの紹介です。
http://www12.plala.or.jp/e-velo/
ロード雑感は読んでてうなずきます。

HIROさんへ
ありがとうございます。HIROさんは岩倉にお住まいですから貴船や鞍馬はよく行かれるんでしょうか。私は昔、車で何度か越えた花背峠ですが、40過ぎてまさか自転車で越えるとは思ってませんでした。翌日も体はヘロヘロでした(笑)。でも自転車が面白いです。

uenoさんへ
花背峠のしんどさ、下りの怖さ、初めて体験することばかりでした。体重を言えば私もオーバーウエイトの口です(笑)。なんとかしょうと始めた自転車です。
デジ一眼は持って行けなかったので、写真はSONY DSC-W1で撮ったモノです。

こんにちは。
私のブログへのTBとコメントありがとうございます。

花背峠行かれたのですね!
次は、美山へレッツ・チャレンジ!!ゴー!

私は、秋までにはリベンジしてやるつもりです。
ただ美山へは笠トンネルの恐怖をどうにかしなきゃいかんのが困りますが・・・。

あのトンネルだけはどうも好きになれません。
路側帯を何とかつけて欲しいものです。

京北町は、4月から私の居住している『右京区』に編入されたのだし・・。

nasubiさんへ
花背峠では自分の限界を思い知らされました。
>笠トンネルの恐怖をどうにかしなきゃいかんのが
トンネルでは僕も怖い思いをしました。後ろから迫り来る車に吹っ飛ばされそうで、しかも逃げ場が無い状況でした。
美山へ行く時はnasubiさんの記事を参考にさせていただきたいと思います。コメントありがとうございました。

もう想像を絶する距離ですよね。
驚きです。

美山は私がずっと行きたい所。
電車とバスで何度も計画してみましたが、かなり遠いんですよね。それを。。自転車でとは。。。
応援させて頂きますね。

はじめまして。
私も、笠トンネルの怖さに耐えることができません。
車の音が爆音に聞こえるというのは、本当ですよね。

読みながら緊張してしまいました。

yumeさんへ
歩きやジョギングではとうてい到達できない距離です。自転車という乗り物に改めて魅せられました。また遠出したいです。

powerさんへ
はじめまして。powerさんのようなスゴイ自転車乗りが怖いのですから、私が怖いのは当然ですね。そこで、こんな提案はどうでしょうか。笠トンネルに入ったら右車線の路肩を走るのです。少なくとも後ろから迫りくる恐怖は回避できます・・やっぱダメですか。
例のバチグンなTシャツ、楽しみにしております。コメントありがとうございました。

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