京都駅前の近鉄百貨店が閉店するというニュースが流れた。大阪駅前のそれのごとく一年半後には京都駅前にもヨドバシカメラが出現するそうだ。それにしても拡大路線まっしぐらの家電業界には恐れ入る。街中、家電量販店ばかりにしてどうすんの、という感じがしないでもないし、多少なりとも思い出のある老舗百貨店の撤退は残念に思う。5階に汗牛充棟の書物をそろえる旭屋書店は好きで今でも行く。今時、数少ないオヤジの居場所である。
時は遡って70年代半ばの事、中学生だった僕は学校帰りに友達数人と、しばしば丸物百貨店に来ていた。丸物百貨店とは近鉄百貨店の前身である。当時、百貨店の屋上では週に一回、ラジオ番組の収録をやっていた。たしか「丸物ワイワイカーニバル」という番組だった。司会はものすごいアフロヘアーの噺家で、それは若かりし頃の「笑福亭鶴瓶」だった。出演者もローカルなタレントばかりだったけど、ほとんど無名時代の「やしきたかじん」なんてのも出ていたのを憶えている。学校帰りに詰襟姿で百貨店をうろつくなんて事は学校にバレたら怒られるのだけれど、面白かったので何度も行っていた。思春期の思い出は驚くほど鮮明だったりするけれど、流れた時間を考えると嫌になる。
近鉄百貨店京都店が閉店へ 京都新聞 電子版
