愛称はヤッピーと言う。毎年夏になると事務所の窓に現れるヤモリのことだ。真夏の夜、窓の灯りに誘われて網戸に蚊や虫が群がる。それを捕食しているのがヤッピーだ。今日はよほど機嫌が良いのか、こうして昼間に姿を見せている。
僕はいつもヤッピーの居る窓に背を向けて座っている。距離にしておよそ3mぐらいである。ここに居る目的はそれぞれ違うけど、そんな距離間でお互いひと夏過ごすのだ。蒸暑い夜には必ずそこに居て、気が向いたら虫を食べている。捕食の瞬間を何度も見せてもらったが、それは目にも止まらぬ早業だ。動いたと思ったら次の瞬間に獲物は口の中にある。モノ言わぬ相棒がパフォーマンスを見せてくれた瞬間でもある。
気楽そうに蚊や虫を食べるヤッピーであるが、危険が無い訳ではない。食物連鎖のピラミッドの中で見れば中位に位置するヤモリやトカゲは常に上位のカラスやトンビに狙われているのだ。だから昼間はメッタに姿を見せない。用心深いヤッピーは忍者でもある。何と彼のスーツはいろんな色に変化するスグレモノだ。コンクリートの壁にだって隠れてしまう保護色は見事だ。そんなヤッピーとも、もうすぐお別れである。

弱肉強食というピラミッドの頂点に立つ我々は、本当に、運がいい・・・のでしょうね。(苦笑)
私たちは毎日、多くの命の恩恵を受けて生かされているのだから、無意味な殺生はなるべく避けたいと思っています。
だから、蟻でも、蛾でも、なんでも・・・家に入ってきた虫も、なんとか外に出そうと必死・・・。
夏になると、結構、大変です。(笑)
ヤッピー君も、天寿をまっとうできることを心から祈っています。
心優しいハンナさんへ
なるほど、われわれは運が良いだけなのか。肝に銘じときます。私も生き物は大切にしたいと思ってますが、血を吸いにきた蚊などはパチンとヤッテしまいます。ごめんなさい。
>ヤッピー君も、天寿をまっとうできることを心から祈っています。
伝えときます。