2006年1月アーカイブ

 最近「チョイ不良(ワル)オヤジ」と言うのがちょっとしたブームになっている。ブームの火付け役である雑誌LEONは今や「モテるオヤジ」「チョイ不良オヤジ」のバイブルであるらしい。ぶらりと立ち寄った書店でLEONを手に取った。表紙もジローラモなら中身のページもジローラモだらけである。この人はテレビにも出て来るけど、この雑誌の仕事だけでも相当忙しそうだ。雑誌の中身はと言うと、「チョイ不良オヤジ」になるためのアイテムと心得というところだろうか。まあしかし、服も時計も靴も高級な舶来品のオンパレードだ。どうも「チョイ不良オヤジ」になるにはお金が掛かりそうだ。同誌の表紙には「必要なのは"お金じゃなくセンス"です!」なんて書いてあるが、そうもいかないぞ。
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 書店に来たのは、柄にもないファッション雑誌が目的ではない。実はこの日は自転車雑誌の発売日だった。桂川の自転車道を走行中、それを思い出した僕は書店にやって来たのだ。またまた例によって、黒いタイツにヘルメットという出で立ちである。お目当てはサイクルスポーツFunrideだったが、ついでにアサヒカメラも買った。月刊誌3冊となると結構な重量である。乗ってきたのはロードバイクだからからカゴなんて付いていない。どうするのか。口にくわえるか、それとも、タイツのお尻あたりに捻じ込むか。さすがに3冊はムリだ。でも心配は無用だ。僕はおもむろにサドルバッグからソレを取り出した。ナップサックである。軽いし折り畳めばどこにだってしまえる。ちょっと前に100円ショップで買ったモノだ。出先でちょっとした荷物ができた時に威力を発揮するのだ。デキる「チョイ乗りオヤジ」のアイテムである。どうだマイッタか!

 自転車乗りが行き交う御幸橋は三川が合流する場所である。三本の川がギュっと結束バンドで締められた様な地形は京都盆地と大阪平野の接合部でもある。そのクビレの北側、天王山の麓に日本のウイスキー発祥の地がある。サントリー山崎蒸溜所だ。
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 蒸溜所内を案内してくれたのは、可愛いお姉さんだ。ウイスキーが出来るまでの行程を解りやすく説明してくれる。その辺の薀蓄は他に譲るとして、印象深いのは熟成中の樽が眠る貯蔵庫だ。冷たい空気が漂う薄暗い部屋に年号が打たれた樽が整然と並んでいる。古い物では50年を経たソレもあった。無色透明だった液体が樫(ホワイトオーク)の樽の中で寝かせられ、いつしか深い琥珀色に生まれかわるという。樽の一つひとつに個性があって、どれ一つとして同じウイスキーは生まれないという。
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 案内の最後には試飲をさせてくれた。しかも案内役のお姉さん達が支給してくれる。まあ変なスナックに比べれば雰囲気も応対もグッドで、おかわりも薦めてくれるサービスぶりだ。シングルモルトを中心に何種類かのウイスキーが味わえる。中でもこの蒸溜所を名打った「山崎」は今やサントリーの看板商品といえる。「山崎」には10年、12年、18年、25年モノがある。時代を経たモノほど値は張る。


 僕のお気に入りは「山崎12年」だ。仕事が引けた後たまに、とある処でそれを飲む。弱いのでたくさんは飲めないが、なんだカンダと自分の不出来を悔やみながら、諦めながら、ちびちびウジウジやっている。いまだ熟成しきれない42年モノ。

 どちらかと言うと、あちこちウロウロ歩き回りたい性質である。簡単に言うと放浪癖だ。何処とも知れぬ遠い場所までペダルを漕いで行って、無駄な写真をいっぱい撮って、辺りの空気を吸って帰ってくる。そんな作業の繰り返しである。それが楽しいからと言うよりは、日々の憂さをそれで晴らしていると言うのが本当の所だろう、と自分で思っている。


 何せ歩き難いものだからロードペダルは今はほとんど使わない。代わりにツーリングペダルを使っている。そこそこ軽くて踏み易いし、昨年出たシマノのツーリング用シューズとの相性が良い。寺院の階段だって楽々である。僕はこのペダルとシューズが手離せないと言うか、足離せない。
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 寒気団の勢いも弱まった平日のある日、例のムフフに乗って家を出た。風も穏やかだし天気も悪くない。嵐山から嵯峨野の竹林を抜けて山陰線を横切って鳥居本の坂を登った。清滝豚寝の前で踵を返して、嵯峨野を見下ろすなだらかな下り坂を行く。栓が抜かれて水が無くなった浴槽のような広沢池をボーっと眺めてまた漕ぎ出した。きぬかけの道を東へどんどん。北大路通りの大徳寺を冷やかして、さらに東へ。川端通りを南に下り、通り沿いにあるアイバサイクルに立ち寄った。実はこの日、僕はボトルを忘れて出てきたので、ツールドフランスの黄色いボトルを購入した。同店は店内も品揃えも立派だった。
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 川端通りを南へ。岡崎公園を経て南禅寺に辿り着いた。境内の一部は舗装されていて自転車も走れる。奥へ行く。程なく右手に煉瓦の建造物が現れた。水路閣だ。日本寺院の境内にある西洋建築物である。久しぶりに見るが、その存在感に圧倒される。京都に煉瓦造りは数あれど水路閣の威容は別格だ。上を見ようと自転車を担いで脇の階段を登った。先に書いたペダルとシューズなら問題ない。初めて見る水路閣の上は、何ともないただの水路だった。

 新年も10日目の事である。今年初めて流れ橋まで行った。移動手段は金斗雲でもなくタケコプターでもない。年末年始の鈍った身体にカツを入れるべく真冬の空気を切って走るという例のアレである。燃料は何でもイイのだが、旨い物に越した事はない。でも時間の無い時はこんなモノも使っている。
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 日が暮れるまでにはまだ少し時間があったので、橋を渡って宇治方面へ向いた。陸上自衛隊がある大久保を経て国道24号を北へ走る。宇治橋に寄って行こうかと思ったが曲がり所を過ぎてしまった。戻るのも面倒臭いので、そのまま国道を進んだ。観月橋の踏切を渡り伏見に至る。酒蔵竜馬通り辺りをウロついた。


 その後、距離を稼ごうと自転車道に戻って嵐山を折り返して、上桂のトーヨーサイクルに立ち寄った。ちょっと変速ギアの調整をしてもらう。店を出る頃にはだいぶん日が暮れていた。さすがに冷えてくる。すごく腹が減っていた。走行距離72km。

 またまたオヤジ四人である。いつもはヘルメットに黒タイツという出で立ちの面々であるが、この日は様子が違った。あろう事か、みんな洋服を着ていた。何をしに集まったのかと言うとこれがまた凄い。なんと新年の祇園で湯豆腐を食べようという企みである。京都東山に冬の青空が広がる成人の日の前日の事だった。
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 乗り込んだのは円山公園脇にあるかがり火という店である。実を言うと僕は、然るべき処でかしこまって湯豆腐というモノを食べるのは初めてだった。とっぷりと湯に浸かった豆腐を一切れすくってポン酢と葱で食う。美味い。もちろん豆腐とポン酢の味である。それ以上でも以下でもない。でも素材が良いのか場所が良いのか、イケた。これぞ大人の嗜みか・・。
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 湯豆腐と自転車談議と○×△話で親交を深めた一行は、八坂界隈を練り歩いた。途中、石塀小路へ踏み入る。旅館や茶店が並ぶ石畳の路地を縫って歩いた。洒落たガス灯も見える。オヤジ四人がワイワイと談笑しながら辿り着いたのは高台寺に程近いDu-Ranと言う店だった。夜はお酒も飲めると言うその店でお茶を飲んで暫し休憩した。その後、産寧坂を経て清水坂辺りまでうろついた。天気のせいか人出は大変なモノだったが、楽しい時間を過ごした。

 なんやカンヤと忙しいのを言い訳にブログを書くのをサボっていた。別に大した事はしていないが、初詣だったり、挨拶だったり、仕事だったり、鼻水が止まらなかったり、寒かったり、眠かったり・・そんなところだ。戌年の今年も自転車の事やら京都の事やら気の向いた事を真剣に正直にそこそこいい加減に書いて行きたい。
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 小型犬がブームだそうだ。そんな中、服を着た犬を良く見かける。犬は自分で服を着れないから、着せられた、と言うのが正しいのだろう。テレビのニュースがペットを巡るサービスの充実ぶりを伝えていた。服、アクセサリー、美容、ホテル・・etc。人間顔負けと言うか人間以上だろう。今や犬もセレブ志向なんだそうだ。何でもいいが、服を着せられた犬は嬉しいのだろうか。因みに僕は犬が大好きである。

 
 服を着た犬で忘れられないヤツがいる。その犬は栃の嵐という。今から30年以上も前の事、少年チャンピオンに連載していた漫画「ガキデカ」に登場していた犬である。栃の嵐は派手なアロハシャツを着てサングラスを掛けて葉巻を吸って人間の女をはべらせていた。主人公こまわりは栃の嵐から金を借りていて頭が上がらないという有様だった。犬のくせに凄いキャラである。まるで人間のように振舞う姿は30年先を行っていたのか。繰り返すが漫画の話である。

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