土曜日。薄いカーボン色の空の下、木津川を走る。小雨は降ったり止んだりで鬱陶しい。風が穏やかなのが救いだ。流れ橋をやり過ごして更に進んだ。
自転車道から山城大橋を渡って国道307号に入った。トラックが犇めく峠を越えれば、宇治田原である。突きあたってT字路を左折すれば、道は天ヶ瀬ダムに向かう。ダムまで道は穏やかな下り基調、飛ばせる道だ。
宇治川ラインの桜は五、六部咲きだろうか。遠い昔の事。僕は宇治川ラインに夜な夜な通った。駆るのは赤いカローラレビン。タイヤを軋ませ、ヒール&トーで渓谷を駆け抜けた。敵無しだった。"宇治川ラインの赤い稲妻"と呼ばれていた。実家は豆腐屋。イニシャルM。なんて話は全然ない。
"赤い稲妻"が復活した。でもタイヤは軋ませない。自転車だからスリップしたら危険が危ない。稲妻の速度は時速25kmぐらい。桜を見ながらシャカシャカ行こう。安全が第一だ。



コメントする