蜥蜴とマドン

蜥蜴とマドン社交界の華、美しい緑川夫人の正体は、怪盗 黒蜥蜴だった。という話は江戸川乱歩の小説である。確か中学生の時に「黒蜥蜴」を初めて読んだ。それはそれは怪しい雰囲気のストーリーに相当感化されたのだと思う。それからというもの、僕の人生は蜥蜴づいている。

十代の終わり頃、学園祭で友達数人と「紅蜥蜴」というケーキ店を出した。紅蜥蜴のケーキは好評ですぐに売り切れた。それから時は流れて、近年では、娘は黒蜥蜴保育園に通っていた。娘を迎えに行くと、保育園の石段にしばしば蜥蜴が現れた。黒蜥蜴保育園とは僕が勝手に付けた名で、正しくは確か白百合保育園だった、と思う。

蜥蜴の影はまだある。愛車マドン号にも蜥蜴が棲んでいる。気づいたのは乗り出して数ヶ月も経ってからだ。見つけた時はチョット驚いた。やはり蜥蜴づく運命なのか。

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桜が散って、木々の新芽が芽吹いてくると、生物たちも動き出す。オヤジも動く。4月のある好日、デッキで自転車イジリをしていると、来客があった。怪しく輝くスーツに身を包んだその客は無言でデッキに上がりこんで来た。ほんの数分そこに居て、塀を伝って何処かへ消えた。写真は雨に洗われた仁和寺の紅葉の新緑。

“蜥蜴とマドン” への4件の返信

  1. 竹輪さんの真骨頂ですね.読んでいて次を読みたくなる,意味深な言葉遣い.
    そういえば,長い間,真近で蜥蜴を見てないですね.いつ以来でしょうかね.子供の頃は,いつでも見かけていたような気がするのに.あの独特の虹色になまめかしく光った表面を見てないですね.それだけ地面から遠ざかっているってことかな.

  2. yanzさん、今晩は。
    ええ、子供の頃は地面がそこにあって、いろんな生き物見てました。そういえば先日、小学5年の息子がダンゴ虫を家に持ち帰って妻に怒られてました。

  3. 江戸川乱歩の小説「黒蜥蜴」は高校生の頃に読み、TVシリーズでは天知茂 VS 小川真由美版を見た記憶はありますが、ストーリーはほとんど憶えていません。
    私には京都の町家=家守(ヤモリ)というイメージがあります。
    夜、門柱灯の傍や部屋の窓ガラスに張り付いて静かに虫を待っている姿は町家と一体化しているように思われて、触ったり追い払うことも憚れました。

  4. nekonoさん、今晩は。
    天知茂と小川真由美のは僕も見た覚えがあります。少しエロチックな雰囲気があったような。。他では美輪明宏なんてのもありました。
    蜥蜴に比べればヤモリは可愛い印象があります。

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