エルドラド愛宕山麓とマギー邸

| | コメント(5) | トラックバック(0)

 嵯峨天皇陵の前をやや左に折れたあたりから、六丁峠はさらに急勾配になる。サドルに尻を置いていられないので自然とダンシングになる。踊りもリズミカルなら良いけれど、肺と心臓がパンクしそうな僕は必至のパッチで、蛇行しながら最後はヨレヨレだった。

 下りはブレーキングが肝心で、そのため下ハンを握るのだが、お腹の肉が少々邪魔である。下ればそこにある落合橋のトンネルがアトラクションの入り口で、黄金伝説の秘境、愛宕山麓へと続く大冒険がスタートする。

 暫らくは下り基調だから保津川渓谷の冷気で頭を冷やしながら進むべし。今時の雨上がりは落石に気をつけたい。なにせ道幅が狭く、逃げ場は無いに等しい。ヘルメットを被らないくらいなら、レーパンを履かない方がマシかも知れない。

 冒険に付き物の吊橋があるのは保津峡駅である。タイミングがよければ、渓谷の向こうにトロッコ列車が見れる。ここから先、多少のアップダウンはあるが越畑までは基本的に登りだ。これがアホほど長い。

 「神明峠」の看板にダマされてはいけない。そこから越畑までが曲者だ。"峠"と書いておきながら容赦無く登りが続く。たいてい自転車乗りは"峠"という字を見れば油断する。苦しい登りのブラインドコーナーの向こうは下りだと勝手に思い込んでいると、愕然とさせられる。二年前の夏、僕はここで水を全て飲み干してしまって、もう生きては帰れないと覚悟したぐらいだ。エルドラド愛宕山麓は相当にサディスティックだ。

IMGP3973.jpg
クリックで拡大

 棚田が現れれば安心してよい。長い登りの終焉だ。そこが越畑の集落である。連休明けのその日は、ちょうど田植の最中だった。

 越畑集落からの下りの途中に立派な茅葺民家がある。マギー邸だ。今時の新緑の美しさは目に眩しい。秋は更に見物だ。棚田の稲が頭を垂れる頃、その家の側らに立つ銀杏の巨木には黄金がたわわに生っている。目にした光景が価値があるモノだと思えるか否かは、本人次第だ。と言うか、自由だ〜!

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: エルドラド愛宕山麓とマギー邸

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.chikuwano.net/mt/mt-tb.cgi/242

コメント(5)

いいですね〜
僕は今,後輩にロードを売ってしまい、ピストしかありません。。。。

しかし!もうすぐクロモリシルク号が手に入るかもなのです。

そうしたらまた、峠を攻めたいものです。

”マギー邸”って何だろうと思って検索すると,マギーさんが修繕して住んでおられるのですね.
それにしても,結構な件数ヒットしますねえ.それも,自転車関係者が多いようで(笑)
峠とか,集落とか,聞くだけで,お尻のあたりがムズムズしてくるのに,棚田なんで聞いたら耐えられません(笑)

なるほど!大銀杏の黄葉はまさしく黄金ですね。
も一つ、峠からの長い快適な下りも、私には黄金の下りです。

あちこちのブログで何度も見ているマギー邸のこのアングルの写真、気になる。
私もこのコース走ってみたいなあ。夏だと暑すぎるかなあ...。

なすさん、ようこそ。
とある人からあなたの噂を耳にしました。
ピストで北山をブイブイゆわしていると。。
なすさんにロードがあれば、夏の花背峠だってひとっ飛びでしょう。楽しみですね。

yanzさん、ども。
マギー邸がある越畑の先は府下最大の日吉ダムへ通じています。しかもそこからの下りは豪快です。
京都の自転車乗りの間では結構な人気ルートになっているんです。
棚田見ながら蕎麦が喰えます。美味いです。

みーこさん、今晩は。
越畑まではしんどかったです。
私が走れるのもたぶん今のうちです。
この春、遣り残しているのは琵琶一なんですが、走れるか微妙です。

nekonoさん、ども。
夏は当然暑いと思います(笑)。でも元気な人はどんどん行ってます。越畑の先にある日吉ダムには立派な温泉施設もあります。

コメントする

2008年11月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
Powered by Movable Type 4.1

About竹輪野