2008年2月アーカイブ

 雪にもならない中途半端に冷たい雨が降った夜、夕食の思案をしながら車中にいた。何か暖かくて安くて美味いモノがいいなと思いながら、九条通りから一筋南の札ノ辻通りに車を向けた。

 札ノ辻通りは、僕が知る昔に比べると変わったという感じは拭えない。部分的には妙に小奇麗になった。しかし、帳が下りて夜ともなれば、スナックやら居酒屋やら焼肉屋やら、飲食店の灯りは健在だ。それにここは東九条だ。飾らない無骨さと路地裏の危うさが売り物の下町である、と言いたいところだが、京都駅南部の再開発以降は、そうでもないのが昨今だ。

 花粉症とそれによる蓄膿症に侵された頭はほぼラーメンに支配されていた。黄色い看板に誘われるままに暖簾をくぐった。店は大栄ラーメンという。京都のラーメン店の中では老舗の部類である。オヤジが一人で入るにはちょどいい、小じんまりとした、カウンターだけの店だ。

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PENTAX K10D & DA40mm f2.8Limited(パンケーキ)

 チャーシューメンを注文した。焼豚と九条葱がこれでもかと載っている。味の能書きは他サイトに譲るが、僕はおよそ20年ぶりにこの店でラーメンを食ったことになる。一つ忠告するならば、女性や初心者は普通のラーメンにした方が無難かも知れない。焼豚の量がもう非常識である。

 クシャミと鼻水が止まらない。鼻詰まりで気持ちが悪いし、ロクに息も出来ない。どうやら花粉症らしい。もともと無縁の体質だったのに、オヤジになると出るものなのか。鼻かみ過ぎて鼻が取れそうだ。ったく情けない。

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PENTAX K10D & CarlZeiss Planar T * 1.4/50mm

 毎度の事ながら、この冬も体重は増えた。乗らないのに食うからだ。食い過ぎ、飲みすぎには気をつけていたつもりだが、摂生が足りないのか。夜に飲む一本を断てというなら、それは残酷過ぎる。写真は春の峠のオヤジの命綱、魔法のテクマクマヤコン。

 春を思わせる陽気だった。空を見れば快晴で、青空というのをしばらくぶりに見た。まったくこんな日に限って仕事が立て込んで、朝からくだらない書類と取っ組んでいた。

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PENTAX K10D & DA40mm f2.8Limited(パンケーキ)

 とっくにおやつの時間を過ぎた頃、車で九条通りを通ると、東寺付近の人集りを見て気付いた。今日は"弘法さん"の日だった。

 もう陽は傾いてた。露店商の片づけが始まった境内を少しホッツキ歩いた。鯛焼き屋のお姉ちゃんが可愛かったので、売れ残りを一つ買った。100円也。

 近年稀に見る寒い二月だったので、自転車に乗りたいような、乗りたくないような、そんな感じだった。でも今日は、お尻がムズムズした。気がソワソワした。鯛焼き食いながら春の予感にときめくオヤジ心だった。

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 凍える自転車道を走った。頑張らず、楽せず、ケイデンス80くらい。刺すような冷気を肺に取り込んで、ペダル回して、血液回して、辿り着いたのは嵐山である。

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 晴れ間もあったが、雲行きは怪しい。桂川の冷気は怠けた身体に効いたのか。写真は、自転車道の起点から見る愛宕山と色の無い季節に紅を添える天龍寺の山茶花。

 写真ばかり撮り貯めてきた。馬鹿の一つ覚えの様にパシャパシャやってきた。ブログにアップしたモノはほんの一部で、その数十倍はあるハズだ。どこまで撮って、いつまで残せば気が済むのか。

 とりあえずの格納場所はパソコンやそこいらのハードディスクである。でもハードディスクは短命だから、いつか必ずダメになる。避難先として現実的なのはCD-RやDVDだろうが、面倒だからやっていない。それだって、ハードディスクよりはマシだろうが、いつかは朽ちる運命である。

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PENTAX K10D & DA40mm f2.8Limited(パンケーキ)

 なんとかDVDあたりに残したとして、子供や孫が見てくれるだろうか。まあ見てくれれば有り難いし、幸せだ。しかしまあ冷静に考えて、ごぞごぞ自分でいじって見る以外は、ほとんどの画像は、陽の目を見ないまま消失する運命だろう。

 「デジタル信号が消えるのと、俺が年老いて記憶が消えるのと、さして違いは無いと思う」と家人に言うと、「何言ってんの、馬鹿じゃないの」というお言葉を頂いた。わかっとるわい。
写真は、いつ消えるとも知れない画像を、儚い記憶を、それでも撮り続けるPENTAX istDS。

 仕事を終えて深夜に家に帰ると、包み紙が置いてあった。娘が僕にくれたチョコレートだった。そのチョコレートを肴に好物のウヰスキーで一杯。

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PENTAX K10D & CarlZeiss Planar T * 1.4/50mm

 伝え聞くところによると、何でも男の子には誰にもあげてないそうで、そのかわりクラスの女の子ばかりでチョコを持ち寄って食べるらしい。

葵橋から

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 二月も折り返そうかという馬恋多印日の前日、またまた雪が降った。北部は結構降ったみたいだ。午後からは陽が射して、山の稜線が見渡せた。北山も、東山も雪化粧である。

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PENTAX K10D & DA40mm f2.8Limited(パンケーキ)
 
 ダイナミックな桂川とは対照的に、賀茂川は京都の繊細な四季を彩る。厳寒の二月はさすがに散歩の人も疎らだけど、積雪の白さで景色は明るい。陽射しに春を感じるにはまだチト早いか。写真は葵橋から北山を望んだところ。

 天気予報の通り、雪が降った。しかも大雪だ。昼を過ぎても止みそうな気配はなく、大原野へ行ける街道の坂道なんぞは結構な有様だった。宅配便のトラックは路肩でチェーンを巻く作業をしていた。凍った坂道は歩くのも危ない。自転車は言うに及ばず。ロードバイクに至っては、大海に泥舟だろう。

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PENTAX K10D & CarlZeiss Planar T * 1.4/50mm

 それにしても今年は冬らしい冬だ。喜んだ我家の子供たちは雪遊びをして服をドボドボに濡らして帰って来た。家人はソレを見て怒っていた。怒った家人を見て僕も怒った。そんな事で子供を怒るな!

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 雪は夜になって止んだ。明日の朝、京都のあちこちで雪景色が楽しめるかも知れない。上手く晴れて愛宕や比叡の頂が拝めればヌハハだ。やはり有名寺院にはカメラマンが押寄せるのか。写真は、庭駆け回りそうもないトナカイとここぞとばかりに気を吐くネスターマーティン。

 スローピングのロードバイクは、押し並べてコンパクトに見える。脚の短い僕にも乗りやすそうだ。TREKがイチから設計したというNewマドンのフレームは、トップチューブにも、ダウンチューブにも、テーパが付いていて、変化に富んでいる。横からみると、筆書きのごとく太くなったり細くなったりして見える。

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 写真はトーヨーサイクルの青山店長のNewマドン5.5である。TREK信者の店長は、この冬、ディスカバリーマドンに別れを告げて、このカーボンレッドのバイクをチョイスされたようだ。トップチューブに輝くTREKの新エンブレムが眩しい。

 Newマドンがスローピングになった事が、その筋では(どの筋や)物議になったりしているが、いいじゃないの、今風のロードバイクの流れだ。軽くて、強くて、なんたってツールのチャンピオンバイクである。なんちゅうてもマドンだ。カーボンバイクを選ぶならマドンを見てから決めるべきだ。今、カーボンバイクに乗りたいオヤジにとって、最強の選択肢だと思う。断って置くが、僕もTREK信者だ。

 久しぶりにちょっと長めに走った。例によってnasubiさんに同伴してもらった。自転車道を走り切って、大きなお地蔵さんがいる泉橋寺で折り返して、山背古道の冷たい空気を吸って、ハアハアいいながら漕いだ。そんなこんなで、その夜はいつもにも増して空腹だった。

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 つい最近、京都市の南区の国道171号沿いにうどん屋が出来た。丸亀製麺である。麺が茹で上がるまで並んで待つというセルフタイプの店である。海老天やら、野菜天やら、ちくわ天やら、好きな具材をトッピングできる。刻み葱はフリーだから好きなだけ欲張れる。

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 もともと打ちたての美味しい讃岐うどんだけれど、自転車に乗るとさらに美味くなる。無防備にも、無警戒にも、あれやこれやと食ってしまった。美味すぎるのも困りモノである。因みに、この新店は自転車道の久世橋辺りからはすぐソコである。

 暦は早くも節分である。春になるのかと言えばそうはいかない。底冷えの京都は雨雪混じりで連日時雨れている。巻き寿司の相手には、何か暖かいモノが欲しい。

 ちゅうわけで、チゲ鍋を作った。冬魚の王道、鱈を主役に豆腐、白菜、えのき、ニラ、牡蠣も入れた。味付のベースは、いりこダシとコチジャン(唐辛子味噌)である。唐辛子に含まれるカプサイシンが身体を温めてくれる。あらかた食べたらウドンなんかを放り込んでやるのが正しい食べ方だ。

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PENTAX K10D & DA40mm f2.8Limited(パンケーキ)

 チゲ鍋やホルモン鍋は日本でも随分ポピュラーになった。しかし、ややもすると辛いだけの駄作も多い。チゲの命は辛みと甘みのバランスだ。鱈も白菜も、寒ければ寒いほど美味いぞ。カムサハンニダ。

余談だが、韓国語で「チゲ」=「鍋」という意味だから、「チゲ鍋」=「鍋鍋」になってしまう、というのは有名な話だ。

 餃子が大変だ。テレビのニュースじゃ、農薬だの中毒だのと大騒ぎだ。子供が命を落としかけたと聞けばタダ事ではない。昨今の食品事情の解説を聞けば、今や我々の食事は、中国製の食材抜きでは成り立たないようだ。レストラン、居酒屋、コンビニ弁当はおろか、学校給食までもがそうであるらしい。しかしまあ無類の餃子好きの僕としては、餃子を食べて命を落とすなどというのはゴメンだ。

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PENTAX K10D & CarlZeiss Planar T * 1.4/50mm

 ほんじゃと自家製の餃子を作った。アンの中身は豚肉、白菜、ニラ、大蒜。味付は塩コショウとオイスターソースと中華ダシとゴマ油。味と安全性はインチキ風水師の保証付きである。我家の小学生二人は腹いっぱい食べた。僕も食べた。角瓶が空いた。

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