金蔵寺の仁王門

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konzoji 014.jpg原野にも少し乾いた風が吹き出した。辛子色の自転車に乗って、小塩山の懐に入った。竹林を縫って急坂が続く。路面はもともと小石や苔が多い上に、9月の雨を吸ったあとだ。それで辛子号の後輪はよく愚図った。強いトルクを掛けるとズッルと滑るのだ。腹にベーコンを巻いたオヤジは、ぺダリングを少しでも軽くしたい、という強迫観念から高圧の注入に余念がない。滑るのはそのせいもあるかも知れない。肺と心臓と腹筋に鞭打って、ホイールが空回りするほどの壁坂を半泣きでよじ登ると、赤い山門が現れた。金蔵寺の仁王門である。
konzoji 018.jpg金蔵寺は三方を山に囲まれた谷筋に建つ。創建は平安初期というから、ほとんど神話の域である。現在の伽藍は江戸時代になって、西山の大パトロンである桂昌院(綱吉ママ)によって再興されている。善峯寺と同様、桂昌院の息掛かりという訳だ。仁王門から続く急な石段、崖を背にした配置、広くない境内、紅葉の枝振り、険しい自然の中にこれぞ山寺という雰囲気を醸す。大人が観るに堪える枯れた古刹である。金糸銀糸に燃える姿は二ヶ月後だ。

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コメント(2)

今年の紅葉はどうでしょうね。
人が少なくて思いっきり穴場ですね。
http://www.trashbox.jp/~ueno/photo/olympus_E1/071118/
10枚目から金蔵寺です。

uenoさん、ありがとうございます。
素晴らしいです。紅葉が目にしみました。
今年の西山は雨をたっぷり吸って紅葉も良いと思います。観光バスが入れない金蔵寺は、大人のデートに良いですね。

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