1300年の都とドミトリーベッドの夜 -春の輪行その2-

1300年の都とドミトリーベッドの夜 -春の輪行その2-梅干うどんを食べて、梅が咲き乱れる桃源郷、月ヶ瀬梅渓を後にした。龍のシッポで名張川とはお別れである。そこから国道25号と県道80号で山道を西へ進む。

水間トンネルに至る峠道は険しく、ペダルは重たい。いつ終わるとも知れない葛篭折れの連続で、もう死にそうだった。水を飲み飲み、休憩を入れて、何とかピークを越えた。小高い丘を幾つかこなして最後はずっと下り、安全走行のためペダルは踏まない。下ったところが、1300年の都、奈良である。

宿を取っていた。近鉄奈良駅に程近い奈良オークホステルという宿である。春の行楽シーズンとあって、市内のホテルはほぼ満員で、直前にどうにか取れたのが、同ホテルだった。

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夕方のロビーには、チェックインのため、客が大勢いた。大方は外国人である。見たところアジア人が多い。フロントのスタッフが流暢な英語で応対していた。京都もそうだが、奈良でも観光客の多くは外国人である。

部屋はドミトリーというタイプ、つまりが相部屋である。こういったタイプの宿に泊まるのは産まれて初めてだった。二段ベッドの上部が私の寝床である。ベッドの入り口にカーテンが付いていて、最低限のプライバシーは守られる。枕もとにはライトとコンセントを備えているから、スマートフォンの充電も問題ない。新しいシーツと枕カバーが置かれていた。隣とは板一枚で間仕切られている。物音は我慢しなければならない。

共同のシャワーや洗面台はあったが、お風呂がない。奈良の山中を這いずり回って、筋肉痛の私は、お風呂に入りたかったので、ホテルを出て銭湯を探した。都合よく近くに銭湯があった。ホテルの玄関から徒歩1分という近さだった。

初めてのドミトリーベッド体験だった。感想を言うと、おおむね満足がいく内容だった。もちろん、個室でゆっくり宿泊したい人には不向きだが、一人旅の私は、また泊っても良いと思っている。今回の奈良オークホステルは駅前の商店街のど真ん中に建つ。食事を含めて、必要なモノはたいてい調達できる。非常に便利だ。そうそう、自転車の置き場は屋外にあるのだが、私のロードバイクを見たフロントマンが、それでは危なかろうと、ホテルの倉庫で預かってくれた。ありがたい心使いだ。宿泊代金は、3,500円也。

翌朝、晴天である。8時頃、ロビーで無料のコーヒーを飲んでチェックアウトした。朝食はコレ。その後、春日大社、興福寺、平城京跡などを散策して帰路についた。しんどくて楽しい2日間だった。

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