三月の晴天のある日、朝一の仕事を片づけた後、嵐山へやって来た。平日だから人ではパラパラといったところ。お昼時だったのでお弁当を広げている姿がちらほら。上空は薄っすらと霞が掛かったような空だ。穏やかで暖かく春っぽい。桜が咲くのはまだ二週間以上先だろう。
京都の川はほぼ北から南に流れているので、市内の橋という橋は押し並べて東西に架かっている。だから京都では橋のどちら側かを指すとき「○○橋西詰め」「△△橋東詰め」と言ったりする。しかし、嵐山のシンボル渡月橋にはあてはまらない。桂川は松尾と嵐山の間で大きくカーブしているからだ。角度にするとちょうど90度だ。つまり日本で一番観光客が往来するであろう渡月橋は南北に架かっているわけだ。写真は橋の中ほどから北を向いて撮ったもの。見えているのは渡月橋北詰めだ。桜が咲けば人がドット押寄せる。もうすぐ嵐山は狂気の沙汰だろう。
