自転車の最近のブログ記事

kakibatake047.jpgって季節はもう晩秋である。稲が刈り取られた田圃の向こうでは、焼かれた籾殻が季節のノロシを上げている。鼻先に届いた煙の匂いは、苦がくて目にしみるが、どこか懐かしい。

急峻な西山を切り開いて「にそと」の工事が進む大原野だが、高速道路の橋脚は日に日に増殖している。その真下で今年も柿が実りの季節を迎えている。
110907pota 011.jpg風一過の翌日の事。朝から晴天だった。大陸側から張り出した高気圧は残暑の湿気を吹き飛ばす爽やかな気候をくれた。初秋の自転車日和である。サドルに呼ばれるままに、自転車を駆って家を出た。

雲ひとつ見あたらない青空だった。西山の麓では稲穂が実りの頭を垂れている。西国街道で大山崎へ。毎度の柳谷を上って、腹筋と肺にカツを入れた、と言えば格好は良いが、必死のパッチでヘロヘロだった。

110626arasiyama3.jpg気は梅雨曇りでパッとしない。テレビは北関東の猛暑と熱中症患者の数を伝えていたが、京都も負けてはいない。なにせ蒸し暑い。だらけた身体をシャンとしようと家を出た。黒いレーパンで跨るのは、電気もガソリンもいらない、その気になれば発電だってできるという自転車である。

自転車道を北上して嵐山にやって来た。渡月橋辺りには少し心地良い風が吹いていた。桂川が冷気を運んでくるのだ。京都盆地にあって西のドン詰まりの嵐山であるが、渡月橋の上流には天然エアコンの吹き出し口がある。そのエアコンの動力源は保津川渓谷だ。電気もいらない。もちろん節電も関係ない。
Mr.ramen 028.jpg蓄はたくさんあるのだから、2、3日食わなくてもよさそうなものだが、どうしてか腹は減る。例によって大山崎あたりでハアハアした帰り、赤い暖簾に呼び止められた。

軒先に赤い暖簾が掛かるのは、ミスターラーメンである。私のお散歩コースである大原野の南、今里という地区にあるラーメン店だ。なんともオヤジ心くすぐるベタな屋号と佇まいである。自転車を停めて暖簾をくぐった。
nisoto 041.jpgる五月の風が新緑を揺らす大原野。梅雨がやって来るまでの今しばらくは、山歩きにも、自転車にも、絶好のシーズンだ。小塩山の麓、灰方集落の田植えも一段落して、水を湛えた棚田は美しい姿を見せている。

その大原野では今、大規模な道路工事が進んでいる。京都第二外環状道路、通称「にそと」である。北へ向かう京都縦貫道・大枝と南へ延びる名神高速・大山崎を結ぼうというものだ。
nagarebasi 044.jpgも近づく八十八夜ではなくて、5月のある土曜日。またまた家出した。駆るは、目にしみる青葉も、食べたくて夢に見る初鰹も、乗ればさらに魅力を増すと巷で評判の乗り物、ロードバイクである。

自転車道から玉水橋を渡った。井手町銀座と駅前をやり過ごして、府道321号に入る。玉川沿いの上り道だ。重いペダルは体に悪いらしいので、おやじローディー協会推奨のインナーギアで漕ぐ。地蔵禅院のあたりで雲行が怪しくなって来た。
kameoka 077.jpgノ坂峠を越えて、国道9号を西へ走った。今年もジロデイタリアで感染してしまったオヤジが駆るは、化石燃料でもない、天然ガスでもでない、もちろん原子力でもない、食った物のカロリーと一点の曇りもない勘違いと思い込みこそが原動力だというロードバイクである。

亀岡市の下矢田から国道9号と分れて府道6号を南進。同道は亀岡市と高槻市を結んでいる。鯉のぼりが泳ぐ新緑の山道を漕ぎ進んだ。気分は上々、速度は遅い。

yozakura019.jpg山ではしだれ桜が満開を迎えいた頃の事。ゴソゴソと自転車イジリをした。何をしたかと言うと、マドン号にどこぞから仕入れたNEWアルテグラ6700を移植しようというのだ。

着いていたパーツをハズした。STIレバーが旧アルテグラであとは旧デュラエース。リアディレイラーには洛車で付けた傷があった。一昨年の梅雨時、雨上がりの下り坂を滑って負った擦過傷である。

fufupota 063.jpgが咲いた。やはり今年も桜は美しい。桜が咲く時期というのは特別な意識があるが、今年はいつにも増して忘れられないな春になった。日々ニュースが伝える東北の人々の苦悩や混乱を知れば、関西の平穏無事が申し訳なくも思えてしまう。にもかかわらず青空に映える桜は美しい。
togetukyo 102.jpg年来の暖冬を考えれば、本当に寒い冬である。年の始めから断続的に続いた一級寒波に身を縮めて暮らしていたが、何かの拍子に体調を崩した。あまりの辛さに医者へ行くと「胃腸の風邪ですな」などと診断されて、「早く元気になるために点滴しましょう」と言われ、素直に従った。たぶん抗生物質か何かだとは思うが、腕に刺さった点滴針から延びるチューブに薬剤がポタポタと落ちるのを眺めながら、年を実感させられた兎年の新年である。

2011年12月

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