「魔界の入り口」のようなトンネルを抜けるとそこが保津川渓谷である。ここはちょうど北東に向いていた保津川の流れが南へ大きく向きを変える場所だ。地図で確認するとヘアピンカーブのように曲がっているのが判る。杉木立の間から望む景観は本当にダイナミックだ。そしてこの大自然と清流はブログで知り合った「保津川下りの船頭さん」コトはっちんさんの仕事場でもある。
トロッコ列車が走る保津峡駅の吊り橋を過ぎ、壁岩のトンネルを抜けると渓谷の対岸に山陰線の保津峡駅が見える。道はこの先で二手に分かれる。左に行けば保津峡駅、右に行けば水尾・越畑方面だ。ただ保津峡駅の方に行っても道は行き止まりなので、道の選択の余地はない。
柚子の里の水尾から越畑に至る道は霊峰、愛宕山の麓をたどる登り道だ。しかも長い。自転車で行くのは初めてだから、いったい何処まで登りが続くのか判らない。僕にとっては精神的に肉体的にツライ道程だった。道中、全ての水と栄養剤を消費した。
青々とした棚田が印象的な越畑の集落で休憩を取り、水を補給する。ここから先は待ち焦がれた下り道だ。爽快なダウンヒルが続く。メッタに車は来ない。人もいない。神吉の集落を過ぎれば日吉ダムはもうすぐだ。
今年の見事な空梅雨の影響は日吉ダムでも見て取れた。人も困るが魚も行き場が無くなって困るだろうに。などと的外れな事を考えながらダム右岸を漕ぎ進む。ダムサイトに到着したのは午後3時過ぎだった。昼飯を食べていないから腹ペコだ。ダムを降りて園部にある道の駅京都新光悦村でカレーパンとアップルパイと牛乳で空腹を鎮める。食べると元気が出た。疲れた体ほど反応は単純だ。そして帰りは国道9号でひたすら京都を目指す。老ノ坂ではチトへたった。
この日のデータ・・・走行距離87.3km 走行時間4時間43分 最高速度62.0km/h


