泉大橋から奈良公園に至る県道の坂道は結構長い。この日集まった中では一番太い僕は(断っておくが体形の事である)相当に息が上がった。同伴者から後れを取りつつも懸命にペダルを踏む。汗だくである。峠に差し掛かると遥か前方に両端にツノが付いた大きな瓦屋根が見えて来た。大仏殿である。ここから奈良公園までは下りだ。
若草山の登り口の茶店で休憩となった。赤い敷物が敷かれた長椅子に腰掛ける。今年最後のオフ会に集まったのは、uenoさん、大西さん、ジョーさん、僕の四人である。すっかり紅葉が終わった奈良公園は人影も疎らだ。辺りには冬枯れた雰囲気がただよっていて、それはそれで良い。お茶を飲みながら暫し雑談した。ピレネー山脈ならぬ生駒山系を越えて帰るというuenoさんとは奈良公園で別れた。僕たち3人は来た道、つまり木津川自転車道で京都方面へ帰る事にした。
帰り道、腹が減って仕方ないので自転車道を外れて、精華町あたりのファミレスで腹ごしらえする事にした。っと携帯電話が鳴った。nasubiさんからだった。我々を追っかけて出て来ていたらしい。よく見るとnasubiさんから着信履歴が何度もあった。ごめんねnasubiさん。
その後、nasubiさんと合流した一行は井手町の万灯呂山を目指す事になった。僕だけは仕事があるのでみんなと別れて一人帰らなければならなかった。冷たいアゲンストの風が吹き荒れる自転車道での単独走行は辛いモノだった。寒空の下、半泣きでペダルを踏む僕だった。
