奈良: 2008年3月アーカイブ

 布目ダムから月ヶ瀬渓谷に至る広域農道は豪快に下っている。道は遥か向こうを見下ろす直線である。まず車は来ないし、その先は少し上るという"保険"まで付いている。そんなお膳立と、それまでの上りの鬱憤と、春の陽気と、多少の自暴自棄とで、トップギア(50×11)を回した。一瞬だがPOLARのメーターで68という数字を見た。しかし、何かあったら大変だから、こうゆうのは程々にしようと思う。

 話を朝に戻す。奈良公園まで車で来た私とnasubiさんは、県庁前駐車場でビスさんと落ち合った。そこから布目ダムを目指した。県道80号を西へ行くルートは、TOJの奈良ステージをなぞる道だ。途中に立ちはだかるのは水間峠(みまとうげ)である。10年前に水間トンネルが完成しているが、標高は560mで、峠と変わらない。蝸牛のように遅い私は、その峠道を二人の同伴者にいっぱい迷惑を掛けながら上った。

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 名張川方面に下って行くと桃香野という場所に出た。そこは高山ダムの上流域で、川の両岸には月ヶ瀬梅林が広がっている。一万本が咲くという梅林は、五六部咲き位だろうか。梅渓を見下ろす右岸には、売店が並ぶ。平日だけど、けっこう観光客がいた。

 昼飯の場所はロマントピア月ヶ瀬である。囲炉裏の前で食ったのは、うどん&焼きおにぎり。月ヶ瀬渓谷をぐるりと回ると、もう帰る時間だった。帰路は柳生街道で奈良公園まで。春の好日に奈良の山と美しい渓谷を走ることが出来た。家族と自転車仲間に感謝。月ヶ瀬の梅干は美味いぞ。

 二度寝した。「春眠暁を覚えず」で、起きたのはもう11時前だった。ごそごそと身支度を整えて、曇天のややこしい天気の下、自転車道に飛び出した。

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 小癪な春雨に濡れたが、奈良公園に到着する頃には止んでいた。東大寺のぐるりをウロウロ。辺りは薄っすらと靄が架かって春っぽかった。

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 かわいい小鹿に目配せしながら、春日山を登って東大寺二月堂に至る。「お水取り」の時期である。舞台の下では松明の準備がなされていた。この日、春を呼ぶ炎の演目は午後7時からおよそ20分間の予定だという。観たいがそうも行かない。帰らないと日が暮れる時間だった。

2008年7月

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