薪ストーブの最近のブログ記事

 天気予報の通り、雪が降った。しかも大雪だ。昼を過ぎても止みそうな気配はなく、大原野へ行ける街道の坂道なんぞは結構な有様だった。宅配便のトラックは路肩でチェーンを巻く作業をしていた。凍った坂道は歩くのも危ない。自転車は言うに及ばず。ロードバイクに至っては、大海に泥舟だろう。

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PENTAX K10D & CarlZeiss Planar T * 1.4/50mm

 それにしても今年は冬らしい冬だ。喜んだ我家の子供たちは雪遊びをして服をドボドボに濡らして帰って来た。家人はソレを見て怒っていた。怒った家人を見て僕も怒った。そんな事で子供を怒るな!

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 雪は夜になって止んだ。明日の朝、京都のあちこちで雪景色が楽しめるかも知れない。上手く晴れて愛宕や比叡の頂が拝めればヌハハだ。やはり有名寺院にはカメラマンが押寄せるのか。写真は、庭駆け回りそうもないトナカイとここぞとばかりに気を吐くネスターマーティン。

 何でもやりたがる一丁ガミおやじは、薪ストーブで料理をしようと考えた。そんでネットでダッチオーブンと云われる洋風の鉄鍋を仕入れた。作るのは"チキンの丸焼き"である。ネット上にある諸先輩方の有り難いレシピやアドバイスを参考にさせてもらった。材料は、丸鶏、玉葱、人参、セロリ、じゃがいも、等である。

 野菜をザクザクと切って炒めた。味付けは塩コショウのみ。次に内臓を抜いてある鶏に塩をすり込む。ケツの穴から手を突っ込んで、腹の内側にもタップリと。そして炒めた野菜を鶏の腹に詰めた。鶏の腹はギュウギュウである。鶏の全身にオリーブ油を塗って、残った野菜とともに鉄鍋に収める。香り付けにタイムの葉を添えた。蓋をして鍋の準備は完了。

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 ストーブの火室に五徳を置いて鉄鍋をセット。おき火で、およそ50分程焼いた。耐火手袋を着けて、灼熱部屋から鉄鍋を取り出した。蓋を取ると、背中に焼き目が付いたチキンの丸焼きが現れた。それは、子供たちがオヤジを見直すには、十分すぎる出来栄えだった。

 冬休みは、子供達にとっては、楽しい行事が続く時期だ。中でもXmasは特別である。我家の子供も、物心ついた時から、Xmasにはプレゼントをもらって、食事して、ケーキを食べる、なんて具合だから、もう当然で何の疑いもない。しかし、食事や物が当然にあるなどという考えで大きくなる事は、良い事なのだろうか。

 キリスト教徒でも、仏教徒でもない、僕のような無神論者は、まあ節操が無い。Xmasして、初詣して、ツリー飾って、しめ縄つけて、何でもありのチャンポン文化である。どうせならイスラム教のラマダン断食にでも参加すれば、少しは腹もへこむというものだ。

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 日本でもXmasは一大行事に成長したけれど、中身が無い。思想が無い。そこで育った僕は、見事にスカスカである。狡猾なメディアに扇動されて、ただ訳も無く、子供にモノを買い与えて、食事をさせるという行為を毎年続けている。本当は、Xmasなどいっさい無視しても何の問題もないハズである。それでも毎年そうするのは、ただ世間がそうするから自分もする、というメダカ思考である。メダカどころか、主体性の無さは、流れにまかせて生きる海藻なんかとそう変わらない。

 食事ができる事、家族が無事である事、これはすべて幸福な事である。海外の話を伝え聞けば、食事も、健康も、平和も、当り前には無い。ここに日本に、生まれただけで既に"超セレブ"である。日本が平和で、自転車に乗って、美味しいモノが食べられる事に感謝する年の瀬である。

娘「ねえ、お父さん」
私「なんや」
娘「焼き芋食べたい」
私「焼き芋?」
娘「うん、焼き芋、なんか食べたいの」
私「どうしてもか」
娘「どうしても」
私「さつま芋とアルミホイルあるか?」
娘「お母さんに聞いてみる、さつま芋とアルミホイルね」
私「ああ、そうだ(ディラン風)」

 晩秋に焼き芋が食いたくなるとは、どういう事だろう。悠久の昔から農作物を食って来た農耕民族の血だろうか。小学2年になる娘が覚醒したように私には思えた。亡くなった母も大の好物だった。娘を支配するのは、抗うことのできないDNAなのか。我が娘の何時になく真剣な顔を見て、私は焼き芋を焼く決心をした。

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 先ず、さつま芋にキッチンペーパーを巻いた。これは黒コゲ防止のためである。その上からアルミホイルを着せた。芋の準備は整った。薪ストーブの空気口を絞って置き火にした。強い炎はいらない。火室にホイルを巻いたソレを放り込んだ。

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 待つ事、35分。ブツを取り出して割ると、甘く香ばしい薫りがした。娘は満面の笑み。ソレは、オヤジの面目を保つには十分な出来栄えだった。いやホンマ。

薪割り機

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 夏に美山森林組合で仕入れて来た玉切りは、乾燥が進んで、放射状のひび割れが目立って来ていた。本当は、仕入れて直ぐに割れば良いのだが、暑かったので放置していた。薪は、割って置くことで、さらに乾燥が進む。ぼちぼち気候も良いので、割ることにした。

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 格好良く斧を振り下ろしたいところだが、慌て者の僕が、間違って自分の足でも割ってしまった日にゃ、例の金斗雲にも乗れなくなるので止めといた。代わりに登場したのが、薪割り機である。

 主役は家庭用電源で動く油圧式の薪割り機である。本体のレール部に玉切りを置く。電源ボタンを押して、さらに手動レバーを押し下げると、シリンダーに連結したプレッシャーが動いた。それに押された玉切りが刃に当たって割れた。約一時間で600kgの玉切りが薪になった。できるヤツだ。僕とは違う。下はその様子。

 昨年の冬の事。底冷えの京都、我家を暖めてくれたのは薪ストーブだった。初めての薪焚きで、どうなる事か、と思ったが、薪ストーブは見事な働きだった。せまい事が幸いしてか、文字通り、家を丸ごと暖めてくれた。ほとんど病気の一丁噛みオヤジは、見よう見まねで薪ストーブを導入したわけであるが、薪ストーブを焚く者に必ず課せられた仕事がある。煙突掃除である。

 問題は煙突掃除をいつするかである。冬を越した春先にやってもいいのだが、あえて今時分までホッタラかしにした。それには訳がある。付着して時間が経っていない煤(すす)は多少なりとも粘度がある。ひと夏過ぎて、煤が乾燥した秋なら落とし易いだろうという算段である。(ただ怠けていただけという噂もある)

 薪ストーブに接続された煙突の下部を外して、ブラシを上に向けて入れる。煤を受けるため、筒口にビニール袋を着けた。ビニール袋には穴を開けて柄が通るようにする。ブラシの直径は約15cmで、煙道内部に密着する大きさだ。ブラシの柄の尻にはネジ穴が付いていて、1m刻みで延長できるようになっている。延ばしながらブラシを押上げて行くと、どんどんが落ちて来る。ブラシが6mに延びたところで往路が終了。煙突のトップ部材に当たってそれ以上は上がらない。今度は復路。上げたブラシを引き下げる過程だ。当然また煤が落ちる。煤が乾燥していれば、一往復で事足りる。

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 我家にある薪ストーブはネスターマーティンS33という。重さは約160キロある。鋳鉄の筐体はベルギー製だ。クリーンバン方式という燃焼効率の良さと見た目のエレガントさをあわせ持っている。大きな耐熱ガラス窓越しに見せる炎の美しさは、このストーブの"売り"でもある。スローモーションのようなスピードで炎が揺らめく姿は、幻想的で見ていて飽きない。冬の夜長の肴だった。

 薪棚を作った。材料はホームセンターで売っているツーバイ材である。束石で水平を出すのに少しゴソゴソしたが、持前のいい加減さでなんとかした。基本設計はその束石にツーバイ材を敷いただけのシンプルなもの。レールのごとく平行に敷いた木材の間隔は約30cm、これで40cmの薪が置けるという算段である。

 それにしても今時の電動工具は優秀だ。切って繋げるぐらいなら僕の様な素人オヤジだって苦にならない。それどころか「俺って才能あるな」と勘違いした日にゃ大変だ。のこのことホームセンターに行って、使わない道具にまで色気を出すから始末に悪い。

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 薪棚に寄り添うのは、組み上がったばかりのBianchi。色は山吹色と言うべきか、辛子色と言うべきか、そんな色である。チェレステ色じゃないと言うのが、独り善がりなオヤジにはお誂え向きだ。♪黄色と黒は勇気の印〜って24時間は走れない。

 そんなこんなで、自己満足オヤジは出来上がった二つの作品を見ながらビールを飲んだ。その味と来たら"難しい数学の問題"の様ではないか・・・こたえられない。

 節分の日は快晴だった。朝から手下を連れて車で家を出た。京都縦貫道で北へ向かう。終点の丹波から国道27号に入り、さらに北進して美山町に至る。暖冬とは言え昨日あたりは降雪があったようで、山々は白く化粧されていた。
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 大野ダムを横目に積雪が残る川沿いの道を行く。幾つかのワンドや橋をやり過ごして、目的地に辿り着いた。美山町森林組合の木材加工センターである。そこが取引場所だ。

 
 ブツはあるにはあった。ところがサイズがチト違った。約束したサイズは40cmなのに、それより10cmも長いではないか。組合事務所のお姉さんの言い訳によると、約束のブツは数日前までは確かにリザーブされていたらしいが、誰かが持って行ったと言う。言い訳になっていない。
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 ブツとはナラの薪である。ガソリンと高速料金を使っている。手ブラで帰るわけにも行かない。仕方なく短めのモノを選んで荷台に積みこんだ。約束を違えられた分、僕は支払いを値切った。なんとか相手も了解した。それにしても、田舎で、牧歌的で、適当で、生半可では太刀打ちできない。手強い相手だった。またブツがいるならFAXしろいう。美山町森林組合、恐ろしい組織である。

2008年5月

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