薪ストーブ: 2007年12月アーカイブ

 何でもやりたがる一丁ガミおやじは、薪ストーブで料理をしようと考えた。そんでネットでダッチオーブンと云われる洋風の鉄鍋を仕入れた。作るのは"チキンの丸焼き"である。ネット上にある諸先輩方の有り難いレシピやアドバイスを参考にさせてもらった。材料は、丸鶏、玉葱、人参、セロリ、じゃがいも、等である。

 野菜をザクザクと切って炒めた。味付けは塩コショウのみ。次に内臓を抜いてある鶏に塩をすり込む。ケツの穴から手を突っ込んで、腹の内側にもタップリと。そして炒めた野菜を鶏の腹に詰めた。鶏の腹はギュウギュウである。鶏の全身にオリーブ油を塗って、残った野菜とともに鉄鍋に収める。香り付けにタイムの葉を添えた。蓋をして鍋の準備は完了。

IMGP5622.JPG

 ストーブの火室に五徳を置いて鉄鍋をセット。おき火で、およそ50分程焼いた。耐火手袋を着けて、灼熱部屋から鉄鍋を取り出した。蓋を取ると、背中に焼き目が付いたチキンの丸焼きが現れた。それは、子供たちがオヤジを見直すには、十分すぎる出来栄えだった。

 冬休みは、子供達にとっては、楽しい行事が続く時期だ。中でもXmasは特別である。我家の子供も、物心ついた時から、Xmasにはプレゼントをもらって、食事して、ケーキを食べる、なんて具合だから、もう当然で何の疑いもない。しかし、食事や物が当然にあるなどという考えで大きくなる事は、良い事なのだろうか。

 キリスト教徒でも、仏教徒でもない、僕のような無神論者は、まあ節操が無い。Xmasして、初詣して、ツリー飾って、しめ縄つけて、何でもありのチャンポン文化である。どうせならイスラム教のラマダン断食にでも参加すれば、少しは腹もへこむというものだ。

IMGP5595.JPG

 日本でもXmasは一大行事に成長したけれど、中身が無い。思想が無い。そこで育った僕は、見事にスカスカである。狡猾なメディアに扇動されて、ただ訳も無く、子供にモノを買い与えて、食事をさせるという行為を毎年続けている。本当は、Xmasなどいっさい無視しても何の問題もないハズである。それでも毎年そうするのは、ただ世間がそうするから自分もする、というメダカ思考である。メダカどころか、主体性の無さは、流れにまかせて生きる海藻なんかとそう変わらない。

 食事ができる事、家族が無事である事、これはすべて幸福な事である。海外の話を伝え聞けば、食事も、健康も、平和も、当り前には無い。ここに日本に、生まれただけで既に"超セレブ"である。日本が平和で、自転車に乗って、美味しいモノが食べられる事に感謝する年の瀬である。

娘「ねえ、お父さん」
私「なんや」
娘「焼き芋食べたい」
私「焼き芋?」
娘「うん、焼き芋、なんか食べたいの」
私「どうしてもか」
娘「どうしても」
私「さつま芋とアルミホイルあるか?」
娘「お母さんに聞いてみる、さつま芋とアルミホイルね」
私「ああ、そうだ(ディラン風)」

 晩秋に焼き芋が食いたくなるとは、どういう事だろう。悠久の昔から農作物を食って来た農耕民族の血だろうか。小学2年になる娘が覚醒したように私には思えた。亡くなった母も大の好物だった。娘を支配するのは、抗うことのできないDNAなのか。我が娘の何時になく真剣な顔を見て、私は焼き芋を焼く決心をした。

IMGP5514.JPG

 先ず、さつま芋にキッチンペーパーを巻いた。これは黒コゲ防止のためである。その上からアルミホイルを着せた。芋の準備は整った。薪ストーブの空気口を絞って置き火にした。強い炎はいらない。火室にホイルを巻いたソレを放り込んだ。

IMGP5516.JPG

 待つ事、35分。ブツを取り出して割ると、甘く香ばしい薫りがした。娘は満面の笑み。ソレは、オヤジの面目を保つには十分な出来栄えだった。いやホンマ。

2008年7月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.1

このアーカイブについて

このページには、2007年12月以降に書かれたブログ記事のうち薪ストーブカテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは薪ストーブ: 2007年10月です。

次のアーカイブは薪ストーブ: 2008年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

このアーカイブについて

このページには、2007年12月以降に書かれたブログ記事のうち薪ストーブカテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは薪ストーブ: 2007年10月です。

次のアーカイブは薪ストーブ: 2008年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。