そんな中、雨上がりの間隙を縫って家人と二人で散策に出た。行き先は、大原野の善峯寺である。入山料を払って山門をくぐったのはたぶん二年ぶりだ。紫陽花苑では一万本が見頃を迎えていた。花の色は、赤、青、紫、まさにリトマス試験紙の様である。
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灰谷地区には水道がない。なくても困らない。地下水が豊かなのだ。灰谷の他にも大原野には水道が通っていない集落がいくつもある。西山は水源の郷だ。その水質の良さは、ウイスキー発祥の地であるサントリー大山崎蒸留所を引合いに出してしばしば語られる。伏流水が豊かな京都盆地にあっても、西山の水は間違いなく一級品である。
大原野の住人として書き留めておきたい事がある。水を巡って、隣町で騒動が起きている。大山崎町が京都府を訴えたというニュースが流れたのは先日の事だ。前代未聞である。民間会社ならば、子会社が親会社を訴えたという図式だ。
道は東別院の南掛でいったん府道46号に吸収される。そこから道なりに南へ数キロ行くと、再び府道733号が現れる。徳円寺という寺が目印だ。そこから先は大阪府高槻市を走ることになる。
いくつか試食させてもらった。あっさり目で上品な香りの"みかんの花のハチミツ"を選んで買った。瓶はジャージの背中ポケットにスッポリ入る大きさだ。1500円也。いろいろ使えるが、まずは朝食のパンに塗って食うべし。
まるで北陸の街のように雪が多かった京都だが、雪解けの季節だ。まだ寒いが、雲間から陽が射すと日和はだいぶんソレっぽくなって来たようで、ボチボチ、そろそろ、ナニである。そうなると、アレに乗って、ドコソコをシャカシャカしようと考えるだけで、ルンルンなので、とりあえずはそうしようと企んでいる。
原油高、サブプライム問題、中国食品問題、あらゆるモノが値上げである。ぐるっと見渡してもロクな話はない。一庶民の経済感覚からすると、生活は氷河期のような状況で、光も出口も見えないような気がする。そんな中でも季節だけは一応巡ってくるようで、嬉しいような、哀しいような、花粉症の鼻がムズ痒い、とうとう3月である。
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写真は、雪解けした地面から何か出てきそうな洛西の竹林と、最近入団したTREKのファイヤーレッドとPOLARのスノーホワイト。
ギターを初めて手にしたのは中学3年の時だ。幾らだったかは忘れたが、国産のフォークギターを買ってもらった。とりあえず弾けそうなコードを覚えて、近所迷惑も省みず、ガチャガチャやっていた。アリス、井上陽水、風、松山千春、フォークソングやニューミュージックと呼ばれた曲を好んで弾いていた。高校の時には、バンドの真似事をしていた時期もあったが、弾かなくなって久しい。
向日市は大原野を望む竹林の一角に凄いギターの工房がある。気さくなご主人はギターのお医者さんである。この名医を訪ねて、キカイダーの如くギターを背負った現役のお兄さんや昔のお兄さん達がやって来る。くたびれたギターもここへ来れば見事に蘇ると評判だ。工房にはマーチンやらギブソンやら、枯れた名器が並ぶ。
京都府の南西部に位置する向日市だが、市のシンボルフラワーは向日葵である。自治体は毎年この時期になると、休耕田に向日葵を植えている。街道沿いの田畑の中に忽然と現れる向日葵畑は真夏の青空に黄色を添える。自転車のオカズとしては悪くない。かのツールドフランスの映像で観るソレに比べると規模はずいぶん小さいのだけれど。
今よりもずっと平穏で夢も希望もあった70年代、伊藤咲子というアイドルが「ひまわり娘」という歌でデビューした。歌は大ヒットしたから「♪誰のために咲いたの それはあなたのためよ」というフレーズは今でも耳に残っている。作詞は先日亡くなった阿久悠 氏だ。
テレビや新聞の報道を見ると、阿久悠が大作詞家だった事を思い知らされる。作品一覧を改めて見るとやはり凄い。多感な時期に昭和を生きた僕なんかは、感慨余って涙が出そうだ。いやホンマ。
そして70年代を代表するアイドルといえば、山口百恵である。しかし、デビュー当初から阿久悠は山口百恵を余り評価していなかった様だ。だから山口百恵には一曲も書いていない。どうやら山口百恵が宇崎竜堂・阿木耀子の曲でヒットを飛ばせば飛ばす程、阿久悠とは疎遠になって行ったらしい。その辺の事情はネット上に色々書いてあって、モモエストとしては今更ながら面白い。
向日市の話をしたい。同市は京都府の南西部に位置する。北西は京都市西京区、東は京都市南区と伏見区、南は長岡京市に隣接している。市に成ったのは昭和47年の事だからけっこう経つ。にもかかわらず京都のオッサンやオバサンは未だに"ムコウマチ"と呼んだりする。僕も呼ぶ。地勢は大体が小高い丘陵地で、その多くが竹林である。今時は竹の子がワンサカ採れる。
向日市は実のところ相当狭い。7.67平方キロメートルという広さは西日本の市では最小の面積である。これは正方形にすると、一辺が7.6kmしかないということだ。
地域の成立ちは8世紀、長岡京の時代に遡るというから、とんでもなく古い。ただ町の原形ができたのは江戸時代だと言われている。西国街道沿いには商店が建ち、伏見と並んで物流の拠点であったらしい。
向日市、大原野、長岡、大山崎、小高い丘や竹林が僕の遊び場である。竹輪コト自転車が友達の中年男は、その辺りを自転車でウロウロするのが趣味だ。見かけたら声を掛けてもらえると嬉しい。写真は神崎屋の竹の子とハラハラと桜散る向日神社の参道。
