地球温暖化の影響か、日本列島を連日の熱波が襲った。あちこちで人が亡くなったようだ。メディアは最高気温の更新と熱中症への警戒を伝える。こまめに水を飲めと。兎にも角にも水である。
無謀にも真夏の陽射しの中、自転車を駆って、大原野は西山の麓を登った。ゼイゼイと喉を鳴らして坂を進むと、池が出現した。西山連峰の懐には、そこかしこに小さな池がある。ほとんどが田圃に水を引くための溜め池である。それにしても池の水が沸き立ってもおかしくない暑さだった。
ほんの20キロの散策で、ボトルの全てと身体の多くの水が奪われた。家に戻るとたちまち500mlの水を飲みほした。飲んだ尻から汗が滝のように流れる。まだ飲みたい。水がおいしい。
「おいしい水」は、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲である。ポルトガル語の原曲名は、「AGUA DE BEBER(アグア・ヂ・ベベール)」という。軽快なボサノバの旋律は水のように身体に浸み渡る。
