食べ物: 2007年12月アーカイブ

 何でもやりたがる一丁ガミおやじは、薪ストーブで料理をしようと考えた。そんでネットでダッチオーブンと云われる洋風の鉄鍋を仕入れた。作るのは"チキンの丸焼き"である。ネット上にある諸先輩方の有り難いレシピやアドバイスを参考にさせてもらった。材料は、丸鶏、玉葱、人参、セロリ、じゃがいも、等である。

 野菜をザクザクと切って炒めた。味付けは塩コショウのみ。次に内臓を抜いてある鶏に塩をすり込む。ケツの穴から手を突っ込んで、腹の内側にもタップリと。そして炒めた野菜を鶏の腹に詰めた。鶏の腹はギュウギュウである。鶏の全身にオリーブ油を塗って、残った野菜とともに鉄鍋に収める。香り付けにタイムの葉を添えた。蓋をして鍋の準備は完了。

IMGP5622.JPG

 ストーブの火室に五徳を置いて鉄鍋をセット。おき火で、およそ50分程焼いた。耐火手袋を着けて、灼熱部屋から鉄鍋を取り出した。蓋を取ると、背中に焼き目が付いたチキンの丸焼きが現れた。それは、子供たちがオヤジを見直すには、十分すぎる出来栄えだった。

 それはそれは穏やかな日和だった。それで辛子号に乗って散歩に出た。nasubiさんも誘った。冬の青空が広がる自転車道を、緑と黄のBianchi二台を連ねて走った。速度はケシカランぐらいゆっくりである。

 乾いた冷たい空気を吸いながら、淡水魚市場と化した広沢池を横目に東へ。きぬかけの路を登って下って、市街地に出た。

DSC01311.JPG

 北区紫野の今宮神社。門前であぶり餅を食べた。初めて食ったけど美味かった。お茶付き500円也。

 宝ヶ池辺りをぐるりと周って、腹を空かせてお昼にした。深泥ヶ池に程近い「キッチンハウス キャロット」でランチを食べた。学生の頃、僕はたまにここで飯を食っていた。現実か幻か、もう判らないくらい遠い昔でる。あっという間に満員になったのを見ると、今も人気店であるらしい。

DSC01329.JPG

 それから衣笠に移動した。「山猫軒」というカフェでコーヒーを飲みながら、いろいろ話し込んだ。山猫軒という店は、宮沢賢治の小説「注文の多い料理店」に出てくる。小説では、やって来た客を、男二人を、料理して食べてしまおうとする、まあ恐ろしい店なのだが、我々はなんとか無事だった。

娘「ねえ、お父さん」
私「なんや」
娘「焼き芋食べたい」
私「焼き芋?」
娘「うん、焼き芋、なんか食べたいの」
私「どうしてもか」
娘「どうしても」
私「さつま芋とアルミホイルあるか?」
娘「お母さんに聞いてみる、さつま芋とアルミホイルね」
私「ああ、そうだ(ディラン風)」

 晩秋に焼き芋が食いたくなるとは、どういう事だろう。悠久の昔から農作物を食って来た農耕民族の血だろうか。小学2年になる娘が覚醒したように私には思えた。亡くなった母も大の好物だった。娘を支配するのは、抗うことのできないDNAなのか。我が娘の何時になく真剣な顔を見て、私は焼き芋を焼く決心をした。

IMGP5514.JPG

 先ず、さつま芋にキッチンペーパーを巻いた。これは黒コゲ防止のためである。その上からアルミホイルを着せた。芋の準備は整った。薪ストーブの空気口を絞って置き火にした。強い炎はいらない。火室にホイルを巻いたソレを放り込んだ。

IMGP5516.JPG

 待つ事、35分。ブツを取り出して割ると、甘く香ばしい薫りがした。娘は満面の笑み。ソレは、オヤジの面目を保つには十分な出来栄えだった。いやホンマ。

2008年11月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
Powered by Movable Type 4.1

About竹輪野