先日、自転車で街を走っている時の事だった。前方で車が路地から出ようと鼻先を覗かせていた。こちらは安全のためドライバーと目を合わせようとするが合わない。下を向いてゴソゴソ何かしているようだ。少し怖いなと思いながら、車に近づいた。車の鼻先を通過しようとしたその時、車は飛び出してきた。僕はウワーっと叫びながら、咄嗟にハンドルを切って逃げた。間一髪、車は急ブレーキで止まった。フロントガラス越しに見た女性ドライバーの手には携帯電話があった。
107人が犠牲になった尼崎JR脱線事故から二年が経った。事故を振り返る報道がテレビや新聞で連日なされている。電車は他の交通機関に比べればアクシデントは少ないし、まずもって安心感がある。しかし、レールの上を走る電車と言えども、操る人間がミスを冒せばトンでもない結末になる。惨事を招いたのは人間の焦りや過信だ。落とし穴は人の心にある。それを肝に銘じようと思う。
忘れもしない一昨年の秋、僕は周山街道の下りを自転車で走っている時、クラッシュを経験した。相手は猫だ。アスファルトに叩きつけられて身体はあちこち痛んだけれど、頭は無事だった。代わりにヘルメットが割れた。自転車乗りはヘルメットの必要性を論じる事がままあったりするが、一瞬のミスで全てが終わってしまう事を考えれば、議論の余地は無い。写真はもしもの時にオヤジの安全を担保してくれる必需品。
