ジェンダー論とドラマ『きのう何食べた?』

ジェンダーという言葉を聞くようになった。セックス(sex)が生物学的な意味での性別、雌雄をさすのに対して、ジェンダーとは、「社会的・文化的に形成された性別」と解釈される。もうちょっと砕いて言えば、「男は男らしく、女は女らしく」という意味合いである。

ジェンダーとは、言うなれば、”社会が命じる性”である。でも、それでは生き難い人々がいて、様々な問題を孕む。映画やドラマじゃなくても、現代人の嗜好やセクシャリティというのは、相当に多様で複雑である。巷では、同性婚やLGBTの市民権が注目されているが、そこに横たわるジェンダー論は、実は、全ての市民に向けられる。同じ時代を生きるからには、社会全体の命題だと言える。

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原爆投下と8月の雑感

茹だる夏である。毎年そんな事を言っているが、今年の夏はホントに大変だ。早めに梅雨が明けてからというもの、もの凄い暑さに晒されている。真昼の陽射しは殺人的で、京都の最高気温は連日40度近い。呼吸するのも躊躇われる空気である。食事と睡眠に気をつけて、あと一月ぐらいをなんとか凌ぐべし。

8月。今年もまた終戦の日を迎える。無謀な戦争で多くの犠牲者を出したこの国は、先祖や戦没者の霊を迎えて供養する時期である。新聞もテレビもその他のメディアも、戦争や平和、それらしい事柄を扱う。昭和の時代から、日本の8月は、国を挙げての平和と慰霊の月間である。

この記事を書いている8月6日は、広島に原爆が投下された日である。広島の平和記念式典に安倍首相が参列して何か述べたようだが、およそ平和とは逆行するような事ばかりやっているから、メディアからは不人気ぶりが伝わる。3日後の8月9日には、長崎にも原爆が投下された。悪魔のようなキノコ雲は夏空も人の命も吹き飛ばした。昭和20年8月、日本は最悪の終戦を迎えた。

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七変化の花と東アジア

雨の土曜日、空は灰色である。日本列島に貼りつく梅雨前線は、堅実な仕事ぶりで、京都西山連峰にも、ちゃんと雨を降らせている。灼熱の太陽が現れる前に、夏本番が来る前に、膨大な降水をもたらす。梅雨がくれる分け前は、あらゆる生命にとって、命の水である。それは、四季を操るモンスーン気候の壮大な仕掛けだ。

善峯寺を訪ねた。同伴者は、ウソかホントか、李王朝ゆかりの風水師だという家人である。二人で山門をくぐるのは3年ぶり。前回と違うのは、互いの年齢と、今年は傘が必要なことだ。急峻な小塩山の中腹に建つ古刹は、霧雨に濡れそぼる。入山料は1人500円也。

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「いつまでモリカケやっている」という愚問

在日コリアンの女性に対し、差別を煽るヘイトスピーチや危害を加えるとする投稿を繰り返した男が書類送検された。差別発言や脅しの数は数百件に上るという。自らをレイシスト(人種差別主義者)と名乗っていたらしいが、あられもない差別発言と脅し文句を発していたようだ。卑劣極まりない。息を吐くように嘘をつく政権が「美しい国」だと能書くこの国は、在日コリアンやマイノリティからすれば窒息寸前だ。少し雑感を述べる。

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板門店宣言と珍島物語

軍事境界線の上で、文在寅大統領と金正恩委員長はにこやかに握手をした。分断の長い歴史を思えば大変な出来事である。世界の耳目を集めた南北首脳会談について、またまた無責任な雑感を述べる。

「海が割れるのよ 道ができるのよ」

と歌い出すのは、天童よしみのヒット曲「珍島物語」である。珍島(チンド)とは朝鮮半島の南西端に位置する島である。潮の満ち引きによって、海割れが起きて、茅島里(モドリ)という島まで砂州の道が出来る。韓国では、この超常現象を霊登(ヨンドン)サリと呼んでいる。歌は生き別れた家族との再会を歌っている。でも実は、それだけではない。この歌にはもっと大きな命題が隠れている。

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冬のオリンピックとフキノトウ

暦の上では立春を過ぎている。しかしながら今年の寒さは別格、例年になく厳しい冬である。「アナと雪の女王」の仕業か、北陸あたりでは、道が閉ざされて、街が凍りついている。立春とは言うが、どう見ても今が寒さのピークで、春は遥か彼方だ。これほど厳しい冬をくぐり抜けたあかつきに、訪れる春は、さぞかし素晴らしいに違いない。そう期待しておく。

コタツでオヤジにとってのソウルフードのトックを食べながら、テレビで平昌オリンピックを見ていた。しかしまあ、氷上や雪上のスポーツにあまり興味がないせいか、いまいち面白くない。メディアを見るかぎり、今回のオリンピックは、競技そのものよりも、北朝鮮によるオリンピック外交や各国の思惑が注目されている。分断された半島国家の真ん中で開催されたオリンピックの運命か、政治色は強い。さもありなん。

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