天ヶ瀬ダムと石山寺と南禅寺の青瓶珈琲

アーチ型のダムサイト越しに紅葉が燃えていた。晩秋の弱い太陽が照らすのは金糸銀糸の広葉樹たちだ。桜も紅葉も散りぎわが美しいというが、さもありなん。人造物であるコンクリート壁と自然とが作る風景は見事である。

師走になったばかりの平日、車の助手席に家人を乗せて家を出た。今時は、北の方から寒気団が下りて来ない限り、穏やかな天候が多い。朝の空気は乾いて凛としている。京都の紅葉劇場も千秋楽が近いが、紅葉を観ようとやって来たのは、宇治川の上流、天ヶ瀬ダムである。ベタでささやかではあるが、夫婦紅葉散策は恒例の行事である。

小学校の遠足だったり、釣りだったり、若い頃、赤いクーペに乗って夜な夜な攻めた宇治川ラインだったり、誰かの車がオシャカになったり、思い出はいろいろある。そんな天ヶ瀬ダムだが、オヤジになった今、年に数回は、ロードバイクでやって来る。時速20キロで観る景色はどうにも魅力的だ。

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夏も近づく狸うどん、抹茶アイスも食う -和束・信楽100キロ-

yoshiminemichi-nodo02晴天にめぐまれた5月の日曜日、家出した。駆るは、性懲りもなく、「俺もまだまだイケるんじゃないか」という50男の妄想と勘違いを見事に演出してくれるロードバイクである。この乗り物には、自動車メーカーがいくら燃費計算のインチキをやろうが、化石燃料の類はいっさい必要ない。乗り手が食ったモノ、それこそが燃料だ。巷では省エネだのエコだのと、命題のように聞かれる昨今だが、ロードバイクこそが、正真正銘、究極のエコマシーンである。

柳の新芽がまぶしい桂川。5月の日曜日ともなれば、自転車道はサイクリスト達で盛況だ。この日は有難い事に同伴者がいた。同級生のランニングサークルを率いるKさんである。どこへ行こうか、何を食べようか、などと話をしながらペダルを進めた。

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湖西の浜にて

OLYMPUS DIGITAL CAMERA穏やかに晴れた5月の琵琶湖は、もう初夏の風情だ。湖を渡る暖かい風が頬をなでる。沖で遊ぶジェットスキーは少々うるさいが、それを割り引いても、景色も気候も心地良い。水際に立って深呼吸すると、何か懐かしい香りがした。見渡す対岸は近江八幡あたりのハズだ。

 

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ビワイチとパンクとヒラメ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA琵琶湖一周を企てている。変わりやすい9月の天気予報をにらみながら、時計回りにするか、反時計回りにするか、気温はどうなのか、レーパンは短いので大丈夫なのか、やっぱり7分パンツで行くか、ジャージはコレか、道中何を食べようか、などと思案している。そうやってゴソゴソと準備している時間が楽しいのは、遠足前の小学生と同じである。

40歳でロードバイクを覚えた私が、初めて琵琶湖を一周したのは、およそ10年前である。持ち前の適当さと思い込みでもって、単独で琵琶湖大橋を時計回りで出発したはいいが、すぐにパンクに見舞われる。国道でガラス片を踏んだのだ。タイヤの空気はすっかり抜けていた。それなりの覚悟で始めた一大イベントが早々に終わるのか、という危機だった。

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琵琶湖ランニングと葡萄

琵琶湖を走った。水の上は走れないから、正しくは、琵琶湖岸を走った。場所は、湖北の城下町、長浜である。しかも今回は、自転車ではなく、自分の脚で走った。つまりが、ランニングである。

50代の青春まっ只中にある同級生たちと一緒に参加したのは、『琵琶湖ジョギングコンサート』というイベントである。今年で30回を数える人気イベントらしいが、諸事情で、今年が最後の大会だという。会場は、奥びわスポーツの森、目の前は琵琶湖だ。

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秋の琵琶湖と奥琵琶湖パークウェイ

車のように鈍間な台風と低気圧のおかげでここ数日は雨続きだった。秋の琵琶湖を舐め周ってやろうと計画した前日も雨は深夜まで降り続いた。オヤジを心配させた秋霖は朝には止んでいた。

雲は残るが爽やかな朝だった。この日は、嬉しい事に、心強い同伴者が二人も居た。nasubiさん、ビスさん、パンクで苦労した春の琵琶湖と同じメンバーである。オヤジ三人は反時計回りで琵琶湖大橋をスタートした。

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