1300年の都とドミトリーベッドの夜 -春の輪行その2-

梅干うどんを食べて、梅が咲き乱れる桃源郷、月ヶ瀬梅渓を後にした。龍のシッポで名張川とはお別れである。そこから国道25号と県道80号で山道を西へ進む。

水間トンネルに至る峠道は険しく、ペダルは重たい。いつ終わるとも知れない葛篭折れの連続で、もう死にそうだった。水を飲み飲み、休憩を入れて、何とかピークを越えた。小高い丘を幾つかこなして最後はずっと下り、安全走行のためペダルは踏まない。下ったところが、1300年の都、奈良である。

宿を取っていた。近鉄奈良駅に程近い奈良オークホステルという宿である。春の行楽シーズンとあって、市内のホテルはほぼ満員で、直前にどうにか取れたのが、同ホテルだった。

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龍の湖と月ヶ瀬梅渓 -春の輪行その1-

春の早朝。パッキングしたロードバイクを担いで、電車に乗った。自転車業界で言うところの輪行(自転車を手荷物にして電車に乗る事)である。スポーツバイクが人気の昨今、輪行については、あちこちの雑誌やメディアで紹介されている。自転車のパッキングと多少の作法を習得すれば、電車と自転車の連係で活動範囲は格段に広がる。花粉の飛散と共にオヤジの鼻はムズムズ、気持ちはソワソワ、前夜からゴソゴソと支度をして、ひとり善がりなオヤジの旅の始まりである。

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冬のオリンピックとフキノトウ

暦の上では立春を過ぎている。しかしながら今年の寒さは別格、例年になく厳しい冬である。「アナと雪の女王」の仕業か、北陸あたりでは、道が閉ざされて、街が凍りついている。立春とは言うが、どう見ても今が寒さのピークで、春は遥か彼方だ。これほど厳しい冬をくぐり抜けたあかつきに、訪れる春は、さぞかし素晴らしいに違いない。そう期待しておく。

コタツでオヤジにとってのソウルフードのトックを食べながら、テレビで平昌オリンピックを見ていた。しかしまあ、氷上や雪上のスポーツにあまり興味がないせいか、いまいち面白くない。メディアを見るかぎり、今回のオリンピックは、競技そのものよりも、北朝鮮によるオリンピック外交や各国の思惑が注目されている。分断された半島国家の真ん中で開催されたオリンピックの運命か、政治色は強い。さもありなん。

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冬の花と脂肪の鎧

1月最後の日曜日。ここ数日の強烈な寒波のおかげで、大原野の冷え込みも相当に厳しい。気象予報によれば、シベリアから降りて来た寒気団は、何十年に一度のレベルの凶悪寒波だという。降雪は積もるほどでは無いが、朝方の気温は零下、凍てつく冬である。

ここひと月、忘年会、食っちゃ寝の正月、新年会と、オヤジの身体は充実の一途、寒ブリのように脂がのっている。なんとかしようと、少しばかり運動しては、また食うというマッチポンプである。

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京都マラソン2017

松尾橋から渡月橋に向かう道路はランナーたちで埋め尽くされていた。桂川を遡上する走者の群れは、渡月橋の少し手前で右に折れて行く。清滝道の高架を経て、丸太町通りを横断して、そこからは、仁和寺や龍安寺などの世界遺産が点在する”きぬかけの路”へと入って行く。嵯峨野、御室、衣笠と緑豊かな道が続くエリアだ。まだ序盤、ランナーたちは元気に見える。

京都マラソンが開催された日曜日、好天に恵まれた。冷たい朝だったが、2月の青空と太陽があった。予報によれば、日中の気温は上がって暖かくなるとのことだった。

京都マラソンは、大阪、神戸と同様、まずは抽選に当たらなければ出場できない人気イベントだが、同級生たちが集うランニングチームから3人の精鋭が出場している。それじゃあと、バックパックに一眼レフと食料を入れて、ペダル式の金斗雲を駆って、応援に出てきた。

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初冬の青空とストーブの点火

OLYMPUS DIGITAL CAMERA風はすっかり冷たく乾いている。大原野の丘陵をハロウィンカラーに彩った柿の収穫もすっかり終わった。紅葉はピークを過ぎて、広葉樹は刻々と葉を落としている。ナンだカンだと温かい11月だったが、下旬になってさすがにソレっぽくなって来た。テレビのお天気キャスターは、「寒い冬になる」と言った。

朝晩の冷え込みと引き換えに、晴天率は高い。キリリと締まった青空が現れたある日、ロングのサイクルパンツをはいて家を出た。駆るは勿論、健康診断でコレステロールの値を指摘されたオヤジの頼みの綱、ロードバイクである。

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奈良のカレーライス

OLYMPUS DIGITAL CAMERA真夏の太陽は今が出番とばかり燃えている。朝ッパラからギラギラのドヤ顔で、鬱陶しいったらありゃしない。マクドのハンバーガー&ポテトじゃあるまいし、頼みもしないのに高気温と高湿度がセットである。

レーパンを穿いて、ジャージを着て、凍らせたボトルを持って、身支度を整え、家を出た。駆るは、ひきこもり勝ちな現代人を外へといざなうと意味では、巷で話題のポケモンGOよりも、ずっと健康的で、ノスタルジックで、”どこか遠くへ”というオヤジ世代の放浪本能に見事に応えてくれるというロードバイクである。

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