旧奈良街道と地蔵禅院

OLYMPUS DIGITAL CAMERA赤いアーチの山城大橋の少し東で、国道307号と交差しているのが府道70号である。府道70号は、別名、旧奈良街道と呼ばれている。同街道は、京都と奈良を結んだ主要道だったが、道路開発が進んだ昭和の時代に、国道24号に取って代わった。

東に南山城の山々を見ながら、木津川に沿うように、府道70号は延びる。並行して、古い町並みと田畑を縫って走るのはJR奈良線である。辺りの山麓の道は、山背古道とも呼ばれいて、古刹の類が多くて趣深い。自転車で奈良方面を目指すなら使える道だ。少なくとも、自転車道に比べて変化がある。

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夏も近づくマリアローザ

自転車道から玉水橋を渡った。すると井手町に入る。JR玉水駅あたりの枯れた商店街を抜けて行く。そこから東へ延びる道は府道321号である。もう道らしい道と言えばそれしか無い。地蔵禅院・玉津岡神社を横目に丘陵地をどんどん行くと道は玉水川沿いの山道になる。峠の向こうは和束町である。

は朝から文句の付けようが無かった。その日はTOJの奈良ステージがあったので、行きたいなぁとは思っていたが、諸事情(←ただの寝坊)で断念した。それでも連夜テレビで繰り広げられる熱い男達の戦いに触発されて、走る気はマンマンだった。止める人が無いのをいい事に、ピンクのジャージを着て、自転車道へ出た。
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峠近くの林道で勾配が増して来た。ギアは既にコンパクトの34×21辺りである。いつの間にやら後から来たローディが「今日は!」と挨拶してきたので、僕は息も絶え絶えに「ゴンニャジハ?」と返した。何処のアニキか知らないが、エンジン性能の差は歴然で、マリアローザを着た僕はアッサリと置いて行かれた。

さて下り。和束町側の傾斜は井手町側のソレとは比べ物にならない。相当に急である。怖くてほとんど踏めない。眼下に広がる茶畑をオカズに、ブレーキをしっかり握って、ゆっくりと下った。
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登って下って腹ペコだった。和束大橋付近のコンビニで補給とした。食ったモノはこんなラインナップ。好物の焼きプリンは外せないだろう。

府道5号を東へ。同道は茶畑街道である。ちょうど新茶の季節で、所々にある加工所からは香ばしい薫りが漂っていた。微妙なアップダウンと茶畑がヌハハな道を行き、宇治田原、天ヶ瀬ダム、宇治、伏見、自転車道で帰路。愛と食欲の105km。大まかなルートは流行のコレで。愛知のわかる男、Mr.プリンにTB。

地蔵禅院と桜の妖木

IMGP3271木津川を望む井手町の集落の高台に地蔵禅院はある。ちょうど今時は枝垂桜が美しい。怪しく腰を捻った幹からはくねくねと曲がった枝が延びている。なんとも有機的で花を着けた姿が艶めかしい。なんか妖怪みたいだ。円山公園のそれとは兄弟木という事らしいが、その姿形からすると姉妹木と言った方がしっくりくる。

同院の枝垂桜には幾つも剪定の跡がある。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という諺があるくらいだから、切るのはダメなのかと思いきや、そうでもないらしい。人の何倍も生きてきた古木が毎年花を咲かすには、人の手が要るらしい。

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