奈良のカレーライス

OLYMPUS DIGITAL CAMERA真夏の太陽は今が出番とばかり燃えている。朝ッパラからギラギラのドヤ顔で、鬱陶しいったらありゃしない。マクドのハンバーガー&ポテトじゃあるまいし、頼みもしないのに高気温と高湿度がセットである。

レーパンを穿いて、ジャージを着て、凍らせたボトルを持って、身支度を整え、家を出た。駆るは、ひきこもり勝ちな現代人を外へといざなうと意味では、巷で話題のポケモンGOよりも、ずっと健康的で、ノスタルジックで、”どこか遠くへ”というオヤジ世代の放浪本能に見事に応えてくれるというロードバイクである。

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桂川チルドレン

「桂川には行ってはいけません」

kuzebashi40s-01私が小学生だった頃、学校の先生からいつも聞かされていた言葉だ。桂川は行ってはいけない場所だった。もちろん水の事故から子供を守るためなのだが、夏休みの前になると、語気はさらに強まる。全校生徒が集まる朝礼の場で、校長が言う。「長い夏休みに入りますが、桂川に絶対に近づいてはいけません」と念を押された。

そうは言うものの、桂川は、魚やザリガニをはじめ、水場の生物がいっぱいいる。絶好の遊び場だし、自然の宝庫だ。行けば楽しいに決まっている。しかも目と鼻の先だ。子供たちにしてみれば、”禁断の魔境”こそが行ってみたい場所である。桂川はそんな場所だった。

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春眠不覺暁と東大寺二月堂

二度寝した。「春眠暁を覚えず」で、起きたのはもう11時前だった。ごそごそと身支度を整えて、曇天のややこしい天気の下、自転車道に飛び出した。
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小癪な春雨に濡れたが、奈良公園に到着する頃には止んでいた。東大寺のぐるりをウロウロ。辺りは薄っすらと靄が架かって春っぽかった。
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かわいい小鹿に目配せしながら、春日山を登って東大寺二月堂に至る。

「お水取り」の時期である。舞台の下では松明の準備がなされていた。この日、春を呼ぶ炎の演目は午後7時からおよそ20分間の予定だという。観たいがそうも行かない。帰らないと日が暮れる時間だった。