初冬の青空とストーブの点火

OLYMPUS DIGITAL CAMERA風はすっかり冷たく乾いている。大原野の丘陵をハロウィンカラーに彩った柿の収穫もすっかり終わった。紅葉はピークを過ぎて、広葉樹は刻々と葉を落としている。ナンだカンだと温かい11月だったが、下旬になってさすがにソレっぽくなって来た。テレビのお天気キャスターは、「寒い冬になる」と言った。

朝晩の冷え込みと引き換えに、晴天率は高い。キリリと締まった青空が現れたある日、ロングのサイクルパンツをはいて家を出た。駆るは勿論、健康診断でコレステロールの値を指摘されたオヤジの頼みの綱、ロードバイクである。

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錦秋の嵐山を夫婦で散歩する

家人と紅葉見物に出かけた。11月下旬の土曜日のこと。秋晴れの散歩日和である。満員の阪急電車に揺られて、ローカル線に乗り換えて、終点駅に着いた。ふたり合算で95歳という中年カップルが降り立ったのは、紅葉のメッカ、嵐山である。

141122togetukyo-01京都紅葉劇場は今年も大盛況である。人であふれかえる渡月橋が、ボトルネックとなって、歩くのもままならない。なるほど、やはりここは日本屈指の観光地だ。渡月橋の北側一帯は、世界文化遺産である天龍寺をはじめ、重文級の寺院古刹が点在する。もはや喧騒から聞こえてくるのは、中国語や韓国語だ。国籍不明の人波が、ボトルの口から吐き出されていった。

 

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鯉上げ

京都の紅葉は今週と来週あたりが佳境だろうか。週末でなくとも嵐山などは物凄い人出で、渡月橋はたわんで見える。ここ最近は、中国あたりからも人が大勢やって来るので、雑踏から聞こえて来るのは、広東語か、北京語か、判らないが、そんな言葉だ。

有名寺院では、芋を洗うような、混雑の中での紅葉見物だ。そもそも紅葉にしろ、寺社にしろ、心穏やかな閑静があってナンボじゃないだろうか。決して安くない拝観料を払って、庭をぐるりと周って、トコロテンよろしく人が吐き出されている。ライトアップした寺院では夜まで商売だ。まさに書き入れ時である。いったい京都の価値とは何だろうか、と毎年考えさせられる。
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狂気の沙汰の雑踏を避けて、嵯峨野の田園地帯にペダルを向けた。広沢池は冬支度の真っ最中だった。三日前に通ったときには、まだ水があった。しかしこの日、目の前は泥の荒野だった。嵯峨野に冬を告げる「鯉上げ」が始まった。上げられた、鯉、鮒、モロコ、川海老などは畔で即売される。とうとう冬だ。

京都の紅葉-大原野神社-

紅葉の京都、この季節の日曜日、嵐山に向かう街道は大渋滞。まさに狂気の沙汰で嵐山に着く頃には日が暮れそうだ。そこでアホな渋滞に背を向けて南に車を走らせた。およそ20分で着いた場所は西京区にある大原野神社だ。嵐山や清水寺に比べたら人出はもうそれは空いている。紅葉の美しさだって負けてない。澄んだ空気の参道を家族で歩くささやかな行楽だった。
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