府道79号は、大阪府と京都府の府境を跨いでいる。高槻市の郊外からウネウネと上る山道の途中には採石場があって、平日は、大型ダンプが引切り無しである。アスファルトはポテトチップのように変形していて、路肩は砂利やホコリが目立つ。それに加えて現在は、『新名神高速道路』の工事が進められている。そうそうお気楽に走れる環境ではない。そんなことだから、自転車乗りからはチョット不人気だ。
上るに従って勾配が増してくる。泣けてくる坂道だ。峠の手前はもうシンドイ。サムギョプサルを食べて、またまた脂を蓄えたオヤジは、インナーギアの歯を一杯に使って、水を飲み飲み、ダンシングを交えながら上った。
ゴルフ場の案内板がある分れ道が現れたら、そこがピークだ。川久保峠である。ここまで上ってくれば、もうダンプはいない。分れを右方向、東に行くとゴルフ場があって、その先は行き止まりだ。左方向、北の方角に静かな林道が延びている。