オータムテキストと満月モール

オータムテキストと満月モール | 竹輪野神無月。手品のように咲いた彼岸花は、田圃のあぜに散った。代わって、街道の路肩を飾ったコスモスだったが、それももう終わりだ。日ごとに冷める空気が山里の景色に明暗を与えている。忍び寄る秋の仕業は、研ぎ澄まされた刃物のように、膨張した万物から熱を奪い、余分を剥ぎ取り、本質をさらそうとする。銀輪に反射する弱い光が、つるべ落としの夕闇に銜えられて一日が終わる。容赦のない修練の後に残った物、それが分け前だ。

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ooefuyugaki02西山連邦から吹き降ろす風はすっかり秋のそれだ。洛西、大枝の丘陵では、今年も富有柿が色付き始めている。その柿畑を切り裂くように建つのが大原野ICである。たいていは閑散とした大原野ICだが、いつになく車の往来が活発である。それもそのはず、5km先で巨大なショッピングモールがオープンしたのだ。「イオンモール京都桂川」である。

同モールは、JR桂川駅と阪急洛西口駅に挟まれた場所にある。食料、衣料、雑貨、なんでもそろう。映画館もある。シックな建築物は、なんでも「京町屋」というコンセプトであるらしい。

スーパームーン、皆既月食の赤い月、何かと月を観たこの秋だった。そして、またまた月である。イオンモール京都桂川の壁面には、毎晩、満月が昇る。人呼んで「満月モール」は、桂川を背に、大原野の入り口に建っている。家から近い。パブロフの犬と化した自転車おやじが吸い寄せられる、魅惑のフードコートはすぐそこだ。あやうし。

 

 

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