天空の集落と水の器

天空の集落と水の器 | 竹輪野“よしみね道”と呼ばれる府道208号は善峰寺へ続く道である。道としての歴史は相当古いと思われる。向日神社の南、西国街道に端を発する同道は、大原野を横断して、西山々麓へと分け入って行く。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAゴルフ練習場を過ぎて、高速道路の橋脚をくぐった辺りから勾配は徐々に増してくる。山門の手前、バスの駐車場辺りの勾配は、15%以上だろうか。まさに”激坂”となる。脂が乗った戻り鰹のようなオヤジはとうの昔に白旗を上げている。ペダルを外してゼイゼイ、ハアハア、まったくの役不足である。

険峻な小塩山(おじおやま)の中腹にある善峰寺は、崖に建っているも同然だ。自転車で山門まで来るのも大変な試練だが、実は、その先も激坂は続いている。善峰寺の坂道が本当に恐ろしいのはここからなのだ。天空の集落、杉谷までの上りは、最大斜度が30%にもなろうかという極悪非道ぶりだ。坂というより壁である。時折、若いローディーを見かけるが、彼らは猛者である。

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150621yoshimineajisai09善峰寺は眺望の寺だ。境内の石段を登ったご褒美は、京都市街地のパノラマである。京都市街地の眺望と言えば、東山の清水寺舞台からの眺めがポピュラーだが、西山のソレは一味違う。高く、遠く、壮観である。

梅雨時の善峰寺にはさらに見物がある。1万株の紫陽花だ。

ハイドランジア=『水の器』とは紫陽花の属名である。文字通り、この花は水が命だ。紫陽花の群生は、西山の水源が豊かな証拠である。今年は順調に雨が降ったおかげで、咲きっぷりが良いらしい。絵の具をばら撒いたような風景とはこの事だろう。拝観料は500円也。

善峰寺自転車ヒルクライムの詳しい情報はこちらで。



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