旅の支度とオレンジフェリー -瀬戸内しまなみ海道の旅その1-

旅の支度とオレンジフェリー -瀬戸内しまなみ海道の旅その1- | 竹輪野旅は準備している時間が楽しい。まだ見ぬ風景や食べ物に思いを馳せてゴソゴソやるのが至福の時である。知らない町を走ってみたい。遠くへ行きたい。そんな飽くなき放浪欲求が、懲りない自転車オヤジの原動力である。

しかしながら、妄想の中では、なかなかのアスリートだから、しばしば調子に乗って、大風呂敷な計画を立ててしまう。それは禁物である。若い頃とは違うのだ。自分の体力と鈍脚を思えば、距離は程々にして、安全第一を肝に命じなければならない。それが、ひとり旅ならなお更だ。

ロードバイクを逆さに置いて、2本のホイールを外す。外れた2本のホールでフレームを挟んで固定する。このとき私は、マジックテープ付きのゴムバンドを使う。これを輪行袋に収めれば、大方は完了である。輪行バッグにはボトルとサイクルシューズも収納した。

長旅だし、身体は重いし、荷物はできるだけ軽くしたい。バックパックの中身は、チューブ2本、ボンベ、小型ポンプ、ミラーレス一眼、タオル、最低限の衣類、携帯の充電コードなどである。それから財布には健康保険証のコピーを入れた。備えあれば・・である。

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平成最後の金曜日の夕刻。輪行バッグを肩から下げて、バックパックを背負って、阪急電車に乗った。大きな輪行バッグを抱えて、帰宅ラッシュ時の電車に乗り込むのは、気を使うし、何かと大変だった。乗り換えた御堂筋線なんぞは、まさに”鮨詰め”である。車両の端っこで、輪行バッグを両手で抱えて、何とか居場所を確保した。

悪戦苦闘、4度の乗り換えを経て、たどり着いたのは、大阪南港のフェリーターミナル駅である。駅前のコンビニで、ビールと水とツマミを少々買ってから、船に乗り込んだ。オレンジフェリー、22時発の愛媛県東予港行きである。

オレンジフェリーの船内は、ネットの評判通り奇麗だった。入船口から一歩入ると、ロビーでクルー達が出迎えてくれる。吹き抜けと螺旋階段があって、なかなか豪華だ。レストランや大浴場もある。公衆wifiもあるようだ。

予約したシングル船室は、ベッド、ドレッサー、コンセントがある。旅の一泊目はこの船室である。ベッド脇のスペースでロードバイクを組み立てる事ができた。必要十分な広さである。

船が出港してしばらくたった頃、ビールの酔い覚ましに甲板に出た。小雨が降っていた。風は冷たい。船はちょうど明石海峡大橋を通過した後だった。船は瀬戸内海の懐を西へ進んでいる。明朝6時に東予港に到着すると、船内放送が伝えた。続く。

2 Replies to “旅の支度とオレンジフェリー -瀬戸内しまなみ海道の旅その1-”

  1. 「平成の終わりに、万感の思いを込めて銀輪は進む。親父ローディーしまなみ海道の旅。おっさんの夢と浪漫を乗せて今旅始まる。」・・・続きを楽しみにしています。

    1. 松さん、今日は。
      昨年、悪天候で断念した計画でしたが、今年はなんとか決行できました。
      素晴らしい身に余るナレーション、ありがとうございます。

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