女優と彼岸花

女優と彼岸花 | 竹輪野季節の変わり目である。朝晩は冷え込むようになってきた。暑かったり、寒かったり。寝る時に何を被ればいいのか。やっと最近、寝間着を短パンから長いスウェットに変えた。

西山の麓、大原野の田園では、稲穂が実りの頭を垂れている。それを乾いた風がユサユサと揺らす。空を見上げれば、並んだイワシ雲が秋の到来を告げていた。

秋ともなれば、オヤジは辺りを放浪する。駆るは、四季の変化を股間の筋肉と鼻の粘膜から感じさせてくれるという自転車である。西山山麓は坂道が多いから、時速は20キロかそれ以下だ。そんな速度に夢中である。肺に酸素を取り込み、ペダルを踏んで観る景色はもう麻薬だ。

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秋桜藤袴、大原野は秋も百花繚乱である。この時期、ほんの短い間、里山に紅を刺す花がある。彼岸花である。毎年の事ながらハッとさせられる赤だ。テレビの天気予報で、今年の彼岸花は少し遅いと言っていた。

女優の竹内結子が亡くなった。清潔感のある美しい顔立ちが好きだった。最近、立て続けに俳優が亡くなっているが、彼女の死には衝撃を受けた。1999年 NHKの連続テレビ小説「あすか」を観てからずっとファンだった。翌春、私は、産まれた娘に「あすか」と名付けた。

NHKのドラマは奈良の明日香村が舞台だった。同地は彼岸花の群生地として知られている。奇しくも、悲しくも、その彼岸花が咲く頃に彼女は世を去ってしまった。ボヤっと生きているオヤジだが、彼岸花が咲くたびに、母同様、彼女を思い出す様な気がしている。

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