12月の決戦

決戦である。立命館パンサーズvs関西学院ファイターズ。大学アメフト日本一を決める甲子園ボウルの出場権を掛けた大一番である。

師走の青空が広がった万博記念競技場は、ほぼ満席の盛況ぶりだ。青春時代を衣笠で過ごした盟友のMと一緒にスタンドの上段を陣取ったのは、キックオフの5分前だった。立命館側スタンドはえんじ色に染まる。対する関西学院は青色である。

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夏の花

連日の猛暑である。日本列島に熱風を吹き込む台風が屯するここ数日は、もう不快極まりない。京都盆地は文字通り蒸し風呂である。そんな中でも、ウロウロ出かけて撮った写真を少々。暑さをモノともしない夏の花。暑苦しいので、オヤジの能書きは短めに。

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旅の支度とオレンジフェリー -瀬戸内しまなみ海道の旅その1-

旅は準備している時間が楽しい。まだ見ぬ風景や食べ物に思いを馳せてゴソゴソやるのが至福の時である。知らない町を走ってみたい。遠くへ行きたい。そんな飽くなき放浪欲求が、懲りない自転車オヤジの原動力である。

しかしながら、妄想の中では、なかなかのアスリートだから、しばしば調子に乗って、大風呂敷な計画を立ててしまう。それは禁物である。若い頃とは違うのだ。自分の体力と鈍脚を思えば、距離は程々にして、安全第一を肝に命じなければならない。それが、ひとり旅ならなお更だ。

ロードバイクを逆さに置いて、2本のホイールを外す。外れた2本のホールでフレームを挟んで固定する。このとき私は、マジックテープ付きのゴムバンドを使う。これを輪行袋に収めれば、大方は完了である。輪行バッグにはボトルとサイクルシューズも収納した。

長旅だし、身体は重いし、荷物はできるだけ軽くしたい。バックパックの中身は、チューブ2本、ボンベ、小型ポンプ、ミラーレス一眼、タオル、最低限の衣類、携帯の充電コードなどである。それから財布には健康保険証のコピーを入れた。備えあれば・・である。

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西国街道の裏道を行く

府道79号は、大阪府と京都府の府境を跨いでいる。高槻市の郊外からウネウネと上る山道の途中には採石場があって、平日は、大型ダンプが引切り無しである。アスファルトはポテトチップのように変形していて、路肩は砂利やホコリが目立つ。それに加えて現在は、『新名神高速道路』の工事が進められている。そうそうお気楽に走れる環境ではない。そんなことだから、自転車乗りからはチョット不人気だ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA上るに従って勾配が増してくる。泣けてくる坂道だ。峠の手前はもうシンドイ。サムギョプサルを食べて、またまた脂を蓄えたオヤジは、インナーギアの歯を一杯に使って、水を飲み飲み、ダンシングを交えながら上った。

ゴルフ場の案内板がある分れ道が現れたら、そこがピークだ。川久保峠である。ここまで上ってくれば、もうダンプはいない。分れを右方向、東に行くとゴルフ場があって、その先は行き止まりだ。左方向、北の方角に静かな林道が延びている。

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西国街道チャリぶら その4 -郡山宿本陣-

OLYMPUS DIGITAL CAMERA高速道路が貫く丘陵地もすっかり春めいてきた。麓を吹く風が、の花びらをハラハラと散らしている。雨が降った竹林に、生暖かい空気が立ち込めれば、筍(たけのこ)が頭を出す。もうすぐ大原野のそこかしこに筍専門店が現れる。丹波街道にある路地モノ野菜の店でも、「朝掘り筍」が幅を利かせる季節である。

パンパンに膨らんだ桜の蕾を横目に西国街道を西へ進んだ。大山崎、水無瀬、高槻、茨木。いにしえの道は天王山の麓から西へ延びる。自動車化が進んだ現代、北摂の山と淀川に挟まれた地域で、西国街道をほぼトレースするのは国道171号である。まずもって放浪が目的である自転車オヤジは、面白味に欠ける国道を避けて、旧道や府道を選んで進んだ。

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鶴橋、桃谷、新世界

081207 017.jpg橋あたりをねり歩いた。高麗市場のアーケードを潜って奥に分け入った。ちょっと薄暗いが路地が延びている。市場には何でもあるが、食材や衣料品が中心だ。しかし、昨今の不況のせいか閉まったシャッターが目立つ。ぶらぶらしていると、あちこちでアジュメ(女店主)から声が掛かる。食べて行け、買って行けという誘いだ。聴こえる日本語のイントネーションはいい。心がなごむ旋律だ。

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