ビワイチとパンクとヒラメ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA琵琶湖一周を企てている。変わりやすい9月の天気予報をにらみながら、時計回りにするか、反時計回りにするか、気温はどうなのか、レーパンは短いので大丈夫なのか、やっぱり7分パンツで行くか、ジャージはコレか、道中何を食べようか、などと思案している。そうやってゴソゴソと準備している時間が楽しいのは、遠足前の小学生と同じである。

40歳でロードバイクを覚えた私が、初めて琵琶湖を一周したのは、およそ10年前である。持ち前の適当さと思い込みでもって、単独で琵琶湖大橋を時計回りで出発したはいいが、すぐにパンクに見舞われる。国道でガラス片を踏んだのだ。タイヤの空気はすっかり抜けていた。それなりの覚悟で始めた一大イベントが早々に終わるのか、という危機だった。

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春のゴソゴソとMadone Bianco

「リアディレイラーのワイヤーはネジの裏側を通して固定する」これを知らなかったが為に、春の一夜を無駄にした。ワイヤー&可動域をいくら調整しても、”ギア飛び”が直らなかった。諦めが悪い性格が災いして、ゴソゴソしてたら夜が明けた。
降参してトーヨーサイクルに担ぎ込むと、直ぐに原因が判明した。「ああ、原因はコレやね」と青山店長。シフトワイヤーがネジの手前側で固定されている。そいつが変速レスポンスを悪くしていた犯人らしい。ネジ裏に通すと綺麗にインデックスが出た。そんなことで違いが出るのか。俺はそんなコトで夜を明かしたのか。眩暈を覚えつつ、ディレラー調整の深淵を見た気がした。
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PENTAX K10D & DA40mm f2.8Limited(パンケーキ)
ほんで、もうちょっとゴソゴソ。春なのでお洒落をした。ちょうど一年ぶりの衣装換えだ。花が咲く季節に白いバーテープを巻いた。サドルはアリオネの白赤を差した。世相は暗いけど、自転車は明るい雰囲気になった。Madone Bianco(マドン ビアンコ)は、今週あたりペコポン星の奈良の山中に出没するという噂であります。いざ進め。

店長のNewマドン

スローピングのロードバイクは、押し並べてコンパクトに見える。脚の短い僕にも乗りやすそうだ。TREKがイチから設計したというNewマドンのフレームは、トップチューブにも、ダウンチューブにも、テーパが付いていて、変化に富んでいる。横からみると、筆書きのごとく太くなったり細くなったりして見える。
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写真はトーヨーサイクルの青山店長のNewマドン5.5である。TREK信者の店長は、この冬、ディスカバリーマドンに別れを告げて、このカーボンレッドのバイクをチョイスされたようだ。トップチューブに輝くTREKの新エンブレムが眩しい。
Newマドンがスローピングになった事が、その筋では(どの筋や)物議になったりしているが、いいじゃないの、今風のロードバイクの流れだ。軽くて、強くて、なんたってツールのチャンピオンバイクである。なんちゅうてもマドンだ。カーボンバイクを選ぶならマドンを見てから決めるべきだ。今、カーボンバイクに乗りたいオヤジにとって、最強の選択肢だと思う。断って置くが、僕もTREK信者だ。

2007年春Ritsクリテリウム

昭和に育った僕達が”天皇誕生日”と呼んでいた4月29日は、今は”昭和の日”と言うらしい。その昭和の日は素晴らしい天気に恵まれた。立命館大学のBKCでは、2007年春Ritsクリテリウムが開催される日だ。珍しく朝からごそごそと支度をして、自分と息子の自転車を車に積んで、家を出た。
到着すると間もなく、カテゴリ1がスタートした。国内のトップクラスの選手の走りは物凄い迫力だった。集団がやって来ると、シャーっというホイール音がアスファルトに響き渡っていた。
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僕は市民トライアルに出場した。そこそこ気合を入れて2周した。感想は、暑い、しんどい、でも爽快。息子は小学5・6年のカテゴリに出た。小学生の部も高学年になるとほとんどがロードバイクに乗っている。みんな一端のローディだ。息子の自転車は街乗り用でチト重たい。でも一生懸命走る姿を見て安心した。秋も出たい、と言っていた。次は何とかロードバイクを用意してやりたい。
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トップレベルの有名選手が走る一方で、親子連れでも楽しめる。Ritsクリテはそこが良い。構内に救急車が入って来たのを見ると、やはり落車でケガ人が出たのか。秋にはカテゴリ5あたりにと思ってはいるが、痛いのはイヤだ。写真は、カテゴリ1で活躍したマルコポーロ・ジャパンのTREK Madoneと学生選手権決勝を応援する立命館のチアリーダー。

マドン・ロッソ Madone Rosso

あちこちで桜が咲いて空気が温んでくると、筋金入りの怠け者である僕もさすがにお尻がムズムズしてくる。大した走力も無いのに、休みの日には「どこそこを走ろう。あの峠を越えよう。」などと勝手な夢想をしている。一冬越して、ウエストにはたっぷり脂が乗っていると言う現実を他所に、想像の中で走る姿はそれはそれは中々のアスリートだ。イメージする事は大切だし、楽しい。それに何よりタダだ。

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昨年来ずっと巻いていた白いバーテープを外した。新たなテープの色は赤だ。そしてFizi:kの白いアリオネも蔵入りにした。換わって登場したのはサンマルコのアスピデ、オヤジの熱い股間を受け止めてくれる真赤なサドルだ。こなるとタイヤも換えたいと思うのが人情だが、どうしよう。

春の装いを赤にしたのには訳がある。チョイ乗りマドン号は元々カーボン色に赤がポイントになっている。そして昨秋に履いたキシリウムのスポークには赤い一筋が走る。そんな伏線があっての赤いコーディネイトである。いろんな意味でオーバースペックである。一人よがりな空回りだと分かってはいるけど許して。桜咲く自転車道でマドン・ロッソはもうすぐデビューだ。ぬはは。。